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上祐史浩・一般向け講義【2018】

第387回『人類の未来を予見する諸思想と心の制御の精髄』(2018年11月4日 大阪 68min)
(2018年11月 5日)

1.今後の精神世界・人類の未来を予見する様々な思想

(1)30周期説による2020年代の新しい動き
  経済の変調と新しい思想の台頭

(2)先進国長寿社会:平均余命90歳から100・120歳へ。
  老化防止の医療革命が起こる

(3)長寿化した人類が悟るとした釈迦の予言が的中する時代へ
  老年的超越と呼ばれる新たな社会現象の発見

(4)長寿でも精神的には不幸な高齢者
  うつ・自殺・認知症・感情の暴走:高齢者は若者より不幸
  高齢期に喪失体験が増え、精神的に落ち込み、老化を加速。

(5)前向きに生きる心のコントロールが健康長寿の鍵
  医療技術に加え、心・感情を制御する力が健康長寿に必要

(6)次世代型人類の可能性:人類は時には爆発的に進化してきた
  現世人類は都市文明を生み、近代科学思想・産業革命で爆発、

(7)占星学が説く人類の未来の予見:水瓶座の時代
  長寿で科学的で安定的で平等な新しい時代が到来する

(8)ニーチェの超人思想:神は死んだ
  キリスト教等への依存から脱し、人類が進化する時代を期待

(9)インド思想が説く人類の未来
  今現在、人類は精神的に上昇傾向、ハルマゲドンは来ない。

(10)宗教の二つの未来観
  終末思想:ユダヤ・キリスト・イスラム(ゾロアスター)
  循環思想:インド思想・マヤ文明など


2.心のコントロールの精髄

(1)心は自分ではないという思想(仏教の無我・非我)。
  心を自分と思い込むことは、心を妄信して絶対視すること

(2)心はコントロールすべき対象
  自分は心の主人たるべき(釈迦の遺訓)。ヨーガとは心の制御

(3)心を自分とする問題とは何か

  1.自他を区別・比較し、自分が優位だと喜び、逆だと苦しむ。
  優位を得られない苦・失う苦・奪い合い憎み合う苦など。

  2.自分と比較する対象は時々に変化し、自動的に生じて、
  自分の意志で選択していない=心の奴隷の状態にある。

  3.加齢とともに比較の結果は苦しみが増す(高齢期はより不幸)
  今まであったものを失う、負ける、ひがむ体験が増大。

(4)仏教の悟りの幸福の哲学
  心を制御し、自他の比較を超え、全体愛=慈悲で生きる。
  比較対象は、自分で選択=宇宙全体、絶えず安定した広い心に。

 

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