第488回『政治と宗教と和の思想』(2022年8月16日YouTubeライブ 44min)
(2022年8月17日)
これは、2022年8月16日 に東京で行われたYouTubeライブ動画です。
この講義の要点は以下の通りです。
1.政治と宗教の繋がりは極めて長く本質的なもの 自民党と統一教会のように選挙戦や、冷戦の中での共産主義に対抗する政治運動を目的とした繋がりではなく、そもそも、人類の歴史を見れば、人類は、自分たちの集団を特別だと信じる宗教があってこそ、戦争によって国家を形成・統治するに至ったという極めて本質的で長期的な事実がある。自己特別視の宗教の作り出す一種の熱狂的な意識と献身が、戦争には必要であり、同じように、激しい争いとなる選挙戦においても、非常に役に立ってしまう。
2.日本の根本思想「和の思想」の持つ希望 一方、日本の和の思想は、自己特別視を否定して、万人を平等に見る平等主義的な人間観であり、それによって人々の間の調和・戦争の否定を唱えたのが、名高い聖徳太子の17条憲法であり、現在の年号の令和も、それに由来する。 この思想は、今後の人類の平等主義・民主主義による調和・平和を促進し、自己特別視の宗教、ナショナリズム、人種・階級・民族・性別等の差別による、争い・戦争その他問題を和らげることができる可能性がある。