第358回『心のコントロール:否定的な感情への対処法』(2018年2月18日 福岡 66min)
(2018年2月18日)
不満・怒り・不安・落ち込みなどの否定的な感情への対処法への講義である。
1.気分転換:環境と体の使い方を変える
(1)環境を変える
①屋外・自然へ、良い気の場所、視界が広がる場所
②室内ならば、部屋の整理整頓、換気、穏やかな音楽
心が静まるシンボル・ツール=仏画・瞑想香・聖音など
(2)行動を変える
①適度な運動をする:散歩・体操・有酸素運動 → ヨーガの体位法(アーサナ)
②姿勢を整える:背筋を伸ばして肩の力は抜く → ヨーガの座法(アーサナ)
③呼吸を整える(腹式呼吸で深くゆったりと)
吐く方も重視=緊張が抜ける、上級編は保息も → ヨーガの呼吸法(プラーナーヤーマ)
(3)気分転換の本質は、「気」のコントール
「気」=体の中の目に見えないエネルギーの流れ
2.意識・心の視野の拡大=仏教の智慧の修行
(1)意識・心の視野が狭くなると、心が不安定になる
人は「今の自分」に意識が制限されやすい=エゴ・自我執着
(2)仏陀の悟り・智慧は、意識の拡大に関係する
①仏陀の悟りの境地(涅槃):煩悩が静まった寂静・平安の境地
②仏陀の大慈悲=全ての生き物に対する広大無辺な慈悲の心
③仏陀=目覚めた人、智慧を得た者→全時空間に意識が拡大している
目覚め・智慧とは、意識(心の視野)の拡大、全体を見る力
3.意識が拡大すると気付く(無量の)幸福
(1)自分の得ている膨大な恵みに気付く
無数の生き物の中で人間に、日本人に、法縁がある者に生まれた
地球の生命・人類の歴史の中で最も恵まれた時代21世紀
(2)苦しみの裏にも幸福があることに気づく
苦しみは、際限ない貪りと戒め、慈悲の心に導く
(3)世界全体がそのままに恩恵だと気づく
誰のものかとは関係なく(自他の区別を越えて)