第542回「今始まる大衆がこの世で悟る新しい仏教と心理学の時代!」(2024年10月13日 93min)
(2024年10月22日)
これは2024年10月13日の大阪のセミナーでの講義の1部です。
仏教が伝来して以来、奈良、京都、鎌倉、江戸と、400年の周期の遷都の度に、仏教も大きな改革を経て来た。京都・平安時代の密教の導入は、限られた人だが今生で悟る即身成仏の教え、鎌倉の新仏教は、キリスト教の影響を老けた仏教とも言われる、大衆が来世に浄土に往生(して悟ること)ができる阿弥陀念仏・浄土教の教え、江戸時代以降は、来世の救済を説くキリスト教や浄土教がもたらす宗教の軍事化を抑え込む幕府の政策や、現世の苦や長寿化による来世への期待が減少したために、宗教は形骸化・衰退した。
その中で今21世紀は、超高齢者の2割ほどが悟りの境地にあるという心理学的な調査結果「老年的超越」にみられる表に、大衆規模で(来世でなく)この世(現世)で悟ることが出来る新しい画期的な新しい仏教の時代が静かに始まろうとしている。
それは、最新の心理学・幸福学などと本質的に一致する初期仏教の思想であり、宗教と言うより、悟りと言う高度な心理的な発達をもたらす心理学とも言うべき思想と実践である。老年的超越の超高齢者は、今が一番幸せだと感じており、死の恐怖や不安がなく、我欲が抑制されて寛大であり、孤独感がなく感謝や無償の愛を抱いている。更に人によっては宇宙と一体となった感覚(宇宙意識)にあるという。これは、ヨガ、仏教、スピリチュアルのフィールドでは悟りの代名詞ともなっている。