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上祐史浩・一般向け講義【2024】

第544回「今400年周期の仏教改革の時:大衆が悟る新仏教の誕生?」(2024年10月19日 40min)
(2024年10月30日)

これは10月19日の横浜での講義の1部です。

日本の仏教は、これまでの歴史的に見ると、遷都と共に400年の周期で大きく変革してきており、それに基づけば、この21世紀は、新しい仏教思想が予想される。それは、大衆がこの世で悟ることを実現する画期的なものである。より具体的には、今目覚ましく発展中の心の科学(心理学・脳科学など)とよく合致する仏教開祖の釈迦牟尼の説いた初期仏教の悟りの思想を現代社会に合わせて創造的に再生したもの。

400年周期の仏教の変革の歴史の概略については、まず西暦5世紀ごろに仏教が指摘に伝来して、仏教公伝の後に、聖徳太子による国教として仏教導入が奈良をその中心の場として始まった。その400年後の9世紀には京都平安京に遷都する中で、空海・最澄の密教の導入による仏教改革がなされた。13世紀は鎌倉に遷都する中で、いわゆる阿弥陀念仏などの鎌倉新仏教が発生し、17世紀に東京江戸に遷都されると、幕府による檀家(寺請)制度という仏教界の改革が行われるなどして、徐々に仏教の形骸化が始まった。

しかし、近年はマインドフルネスブームなど、心理学と仏教の瞑想の融合が見られると共に、長寿社会の中での老年的超越現象など、超高齢者を中心に大衆規模の悟りの心理現象が広がり始める新しい時代が始まっている。


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