第368回GWセミナー第7回『麻原執行:詐病か心神喪失か、クンダリニー症候群』(2018年5月5日 80min)
(2018年5月 7日)
1.麻原死刑囚は詐病か心神喪失か
(1)弁護側の見解
①心神喪失→裁判を止めて治療すべきだった。死刑執行に当たらず。
②精神科医6名の見解:訴訟能力なし、ただし、面会での印象で正式な診察ではない
③斉藤学氏の見解:詐病か病気かの判断は難しい。
(2)国側の判断
①拘置所:精神障害はない。入浴食事は房外に出て面会は拒否。
②検察の鑑定医の意見:詐病の可能性が高い
③裁判所の鑑定医:心神喪失ではなく、偽痴呆の状態で意思疎通は可能。
④心神喪失を否定する司法判断が繰り返されている
(3)詐病の事例と精神医学
①過去の詐病の事例:戦犯の死刑囚の事例
②虚言症(空想虚言症)の詐病の場合は本人に嘘の自覚がない
③多重人格障害と詐病の区別もは難しい
④麻原が無自覚に救世主を演じ、詐病を演じている可能性
(4)心神喪失か否かの判断に関する裁判所の動向
①最高裁判決:最終判断は医師の意見ではなく、裁判官の判断。
②複数の鑑定士を採用し、その鑑定結果が割れる場合も。
③最近は、被害者・国民感情を配慮し、訴訟能力ありと判断する場合が増えた。
(5)麻原の場合、治療後に語るか
①変調前は教団存続のために語らない意思:教団存続の欲求は非常に強い
②自分たちが帰依すれば麻原は不死と信じているアレフが勢いづく
③アレフの現状の問題
1.帰依すれば涅槃(刑死)しないと教化している。
2.被害者団体との賠償契約の更改を拒否して裁判始まる
3.オウム事件を陰謀として多くの若者を入信:詐欺的な教化
4.信者が教団の活動で有罪判決を受けた事例複数(凶悪犯罪はない)。
5.麻原が再び接見をすれば、教団に通じる可能性
6.死刑執行の後、麻原の教材が使えない可能性:著作権が相続されるため。
2.ひかりの輪が唱える新説:麻原はクンダリニー症候群
ひかりの輪は、麻原の変調はクンダリニー症候群が関係していると考えている。
以下は、GWセミナーの特別教本第3章の目次の引用
1.麻原の死刑執行と平成の終わり......................................................24
2.麻原は「クンダリニー症候群」という問題提起.................................25
3.麻原の変調の過程........................................................................26
4.麻原のようにならないために.........................................................28
5.オウム真理教の信者たちの場合......................................................28
6.ヨーガのネガティブな側面・オウム真理教のクンダリニー問題............29
7.空前のヨガブーム........................................................................30
8.なぜヨガブームに?.....................................................................31
9.マインドフルネスや座禅も、ヨーガと同じ東洋思想...........................32
10.ヨーガで精神面のメリットがある理由.............................................33
11.今流行のヨーガは、ハタ・ヨーガに属する.......................................34
12.ハタ・ヨーガのさまざまなメリット................................................34
13.ハタ・ヨーガと切り離すことのできない「クンダリニー」..................35
14.空前のヨガブームの中で、見えてこない副作用.................................37
15.生理的クンダリニー症候群と、ヨーガとの深い関係...........................37
16.クンダリニー症候群は、ビジネス・ヨガに隠れてしまった?...............38
17.チベット仏教の問題解決の試み......................................................39
18.ヨーガ発祥の地・インドヨーガの試み.............................................39
19.ヨーガの副作用自体を知らない指導者が多い?.................................40
20.ヨーガと無関係にも発症するクンダリニー症候群..............................40
21.人類にとって蓋のできないクンダリニー問題....................................41
22.クンダリニー問題を見つめるべき今................................................42