第559回『唯識=仏教心理学の悟りの奥義を科学的に解説』(2025年2月2日 60min)
(2025年2月 8日)
これは2025年2月2日の大阪での講義の1部です。
仏教の唯識思想は、仏教の心理学とも言われ、悟りの心理学であり、悟りの奥義です。それは、人が現実と呼んでいる体験が実際は外界の体験ではなく、脳・心の中の体験であるという鋭い科学的な洞察となります。(現実は心が生む、現実は五感と思想が生む、すべては心の現れ)。それは常識の中の様々な錯覚に気づき目覚めて、新たな(真に科学的な)自分観・人間観・世界観・幸福観にたどり着き、仏陀の知恵と慈悲心に近づくものです。
現代に至っても人は、心とは何か、自分とは何か、幸福と何かについて、常識と毎日の喧騒に埋もれて、深く科学的に考えることが乏しいですが、唯識は1500年ほど前に説かれた思想でありながら、多々常識を覆す面がある最新科学の人間観・世界観と合致した東洋の伝統の叡智です。それは、あたかも400年前のガリレオの地動説のように、目で見れば太陽が地球の周りを回っているが、実際は科学的にはその逆であることが真実であるように、目からうろこの思想・幸福への鍵となる知恵です。ぜひご覧ください!