第244回『コンプレックスによる心の歪みについて』(2015年6月21日 大阪 43min)
(2015年6月30日)
1.コンプレックスがあると、さまざまな心の歪みを生じる。
例えば、コンプレックスを紛らすために、他人のせいにしたり、他の批判をしたり、有難迷惑になる行動をすることが多い。
2.これは、劣等感を健全な努力で克服することができず、完全主義や過剰な自己愛があることにより生じる。その奥には、怠惰、努力を不足がある。
3.この楽して幸福になろうとする意識が、仏教哲学が説く根本煩悩である無智というものである。
これは、今の自分が良ければよいという心の働き。
4.その逆に、長期的に他人と共に幸福になろうとすることが真の幸福の道を理解した智慧のある状態だといえる。