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上祐史浩・一般向け講義【2018】

第356回『意識・視野の拡大こそ幸福の鍵・仏陀の智恵』(2018年1月28日 東京45min)
(2018年1月29日)

1.人の幸福・不幸は、その意識・心の視野の広さによる

(1)仏陀の意識は、宇宙の全空間に合一した意識とされ、心の視野が広い

(2)そもそも、仏陀とは目覚めた人。肉体の目ではなく、心の目、智慧の目を得た者。
仏陀は、その教えは「人の目を開かせ、理解を生じさせ、正しい智慧を与える」とした。

(3)仏陀の意識は、現在・過去・未来に渡る長大な意識で、全ては無常と認識している。
  仏陀の意識は、世界全体を認識する広大な意識であり、全ての生き物への慈悲を有する。

(4)普通の人の心・意識は、今の自分に集中・限定されている。
仏教で言う無智の状態。無智とは、「今の自分さえ良ければ」、「自分が早く楽に幸福になりたい」といった心の状態。


2.悟った人の心の状態と、それに近づく視点・視野・物の見方とは

(1)万物を恩恵・恩人を見て、万物に感謝する心の状態

  宇宙の全時空間に意識を広げるならば、自分が
①衣食住の保障なく天敵を持つ無数の生き物ではなくて、人間に生まれ、
②人類史上最も恵まれたこの21世紀に生まれ、
③安全・長寿・豊かさの三拍子そろった先進国の日本人に生まれ、
④精神的な幸福に目覚めるための「法縁」がある、という膨大な恵みを得ていると理解できる

  釈迦は、人として生まれる、法縁を得ることは極めて稀と説いた。
無数の他の人々・生き物の苦しみを理解する広大な意識は、自分の苦しみも、自分を悟りと慈悲に導く恩恵だと気づく。


(2)万人・万物を教師(=仏)と見て、万人・万物を尊重する心の状態

今の自分さえ良ければ、自分だけが早く楽に幸福になれれば、という無智が、
①優れた人への妬み(本来は見本であり切磋琢磨の対象)
②劣った人への蔑み(本来は反面教師であり、侮るべきではない)
③自分を傷つける者(敵)への憎しみ、
④卑屈・自己嫌悪、などを強める原因となる。

  長大・広大な仏陀の智慧の目で見れば、他人は全て、仏に準じる自分の教師・反面教師としての学びの対象に映り、敵は教師という悟りがある(汝の敵を愛せ)。

(3)万物が一体であると気づいて、自分だけでなく万物を愛する心の状態

  今の自分だけを見ると、自と他は全く別の物で、自と他の幸福も別の物と見える。

  長大・広大な仏陀の智慧を目で見れば、自分の無常性、自と他の一体性・循環が理解される。他者が(食べ物ととして)自分にない、自分が(死んだら、その体は)他者になる事実。自と他の幸福(不幸)の一体性も認識される。

 

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