第556回『ゾーン状態(フロー体験)と仏教の禅定』(2025年1月11日 74min)
(2025年1月21日)
これは、1月11日の名古屋での講義の1部です。
ゾーン状態とは、集中力が極限まで高まり、周囲の雑音や景色が意識から排除され、スポーツ・芸術・武道等の活動に没頭できる状態のことをいい、心理学では「フロー」とも呼ばれ、究極の集中状態です。このフロー体験の理論は、1970年代に米国のチクセントミハイ博士・心理学者が提唱し、仏教の禅やヨーガの思想との共通点が指摘されています。
その特徴は、緊張と弛緩の絶妙なバランスがあり(交感神経と副交感神経の究極の安定状態)、自意識や時間の感覚がなくなり、感覚が研ぎ澄まされ、最高のパーフォーマンスを発揮できることなど。本動画では、上記を詳しく解説すると共に、ゾーンに入る秘訣として、①結果ではなく手段に集中すること、②放棄すること、③呼吸法等のスキルなど、④仏教の禅定の過程などを総合的に解説しています。