第380回『ヨーガと仏教の本来の思想と幸福になる資源・手段の思想』(2018年8月26日 東京 65min)
(2018年8月28日)
1.ヨーガ仏教の思想の要点
(1)ヨーガの本来の意味:体操ではない
ヨーガ=心の静止・制御=仏教の禅定=瞑想=「真我」への到達
(2)仏教の本来の意味
① ブッダ=目覚めた人=智慧(物事をありのままに見る力)を得た者
智慧:万物の繋がりと流動性を理解する認識力(縁起・無我・空・無常)
② ブッダの心は世界の時空間に大きく広がり、普通の人は今の自分に制約。
ブッダの今ここに気づく幸福と、普通の人の未来にどこかに求める幸福
③ ブッダの最初で根源的な教え:四諦=苦しみの原因とその解消の道
(3)智慧を得る道
① 仏教の三学(戒律・禅定・智慧)
② ヨーガ:体から心を制御するシステム
③ひかりの輪が説く四つの訓練:思考・言動・身体・環境の浄化
2.幸福と苦しみの解消の智恵
(1)ヨーガ・仏教の修行がもたらす恩恵・幸福
① 心の安定・集中(ヨーガ・禅定)
② 智慧(知性・直観力の向上)
③ 煩悩(とらわれ)による苦しみの解消
④ 心身の健康長寿
⑤ 人間関係の改善
(2)煩悩と苦しみの関係
① 無智:上記の智慧がない状態:
② 貪り:欲張りすぎ:無くて良いのに無くては居られないという執着
③ 怒り:嫌がりすぎ:あっても良いのにあっては居られないという執着
(3)幸福を得る得ないの結果と幸福を得る手段の違い
① 仏教の説話:身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
② 幸福になるか否かの結果にとらわれ過ぎると、幸福になる手段に集中できない。
(結果に)とらわれないほうが(手段に集中できるので)逆にうまくいく。
勝つと思うな思えば負けよ、果報は寝て待て、急がば回れ、急いては事を仕損じる