第290回『気(生命エネルギー)の霊的科学:悟りと平和のための人類革新の技術』(2016年7月10日 88min)
(2016年7月10日)
1.気とは、体の中を流れる目に見えないエネルギーであり、中国医学、ヨーガ、仏教などで説かれてきた。気が流れる通り道(気道)があって、中国医学では経絡、ヨーガではナーディと呼び、また、複数の気の流れの交差点があり、中国医学では経穴(ツボ)、ヨーガでは、その主なものをチャクラなどと言う。
2.現代科学的な証明はないが、心身の健康への効果は経験的に広く認知され、鍼灸・指圧・マッサージなどが国家資格・保健医療の対象となるように、経験科学・実用的な思想・技術として受け入られてきた。
3.ヨガ・仏教では、気とその流れを整えることによって、心身の健康に限らず、煩悩・心の状態のコントロールを実現できることを発見した。ヨガの中のハタヨーガ(クンダリニー)、仏教の中の密教が、その技術を扱うことになった。しかし、その技術は日本には20世紀になるまで輸入されることはなかった。
4.どのような気道(ナーディ)と気道の交差点(チャクラ)があるかは、ヨガ・仏教の各学派・宗派で異なるが、それらを総合的に研究した上祐代表の見解としては、主に7つの気道と、7つのチャクラがある、ということができる。
5.この気道と交差点の浄化によって、気の流れを強めて整えるならば、単に教学・戒律・瞑想などの修行による場合と比較して、悟り・解脱に近づくことが相当に容易となる。
6.さらに、その実現によって、人は、分かち合うことを気持ちよく感じ、奪い合うことが不快と感じるような生理的な状態に進化することができる可能性がある。それは奪い合いと戦争を超えた新しい人類の創造、人類の幸福に関する生理的な感覚の大きな改革の土台となる可能性がある。