第354回年末年始セミナー講義第5回『仏陀の心:慈悲と精進:苦しい人生を生き抜く勇気と万物を尊重する心』(2018年1月1日 東京 103min)
(2018年1月 4日)
この講義は、仏陀・菩薩の心とされる大慈悲・四無量心に関して、丁寧に解説しています。さらに、その中で、特に、①慈悲の心は、なかなか思い通りにはならず苦しみも多い人生を生きるための智恵・勇気を与えてくれること、②四無量心の実践は、継続的な努力を意味する精進と一体不可分であること、③精進の実践は、世界の全てを尊重して愛する心(仏陀の心)に近づくことが出来ることなどを解説しています。
1.仏陀・菩薩の心:大慈悲・四無量心(慈・悲・喜・捨)
2.慈(マイトリー):他の幸福を願い、幸福を与える
3.悲(カルナー):他の苦しみを悲しみ、苦しみを取り除く
4.慈悲の化身・観音菩薩:苦しみは慈悲の源
5.慈悲こそが生きる力・勇気・智慧
6.喜(ムディター):他の幸福を喜び、妬まない。
7.捨(ウペクシャー):怒りを越え平静で平等な心
8.慈悲=苦楽の分かち合いが、幸福な世界を作る理由
9.精進の実践:智慧と慈悲は一体であり、仏道修行の要
10.初期仏教の四正勤の教え
11.大乗仏教の六つの完成が説く三つの精進
12.緊緩中道の精進:焦らずたゆまず、無理せず怠けず
13.精進のための良き法友・サンガの重要性
14.精進と様々な煩悩の関係
15.他人がどう見えるかは、自分の心・物の見方次第である
16.ひかりの輪の読経瞑想:「三悟心経」