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上祐史浩・一般向け講義[2014]

第202回『仏陀の教えの精髄 2014年6月29日 東京 56min』
(2014年7月10日)

仏陀の教えの本質はどのようなものだったのか。人はなぜ苦しむのか。
現代の心理療法にも通じるゴーダマ・シッダルタの高度な教えを現代的に徹底解明。

1.根本無智とは何か?

全ての苦しみ・煩悩の原因とされる「根本無智」とは何か。それは、「本当の私」が自分自身を見失っている状態と言う。
それはいったいどのような意味・状態なのか。夢の中の私が本当の私ではないように、私たちは私たち自身を知らないという。
そして、この根本無智に対して仏教が示した対処法である無我・四念処といった教えとは何か。
さらに、ストレス・欝などを和らげるために、これらの仏教の教えを取り入れた「マインドフルネス」という最新の心理療法とは何か私たちが、「私」と呼んで、過剰に執着している存在が気づかざる虚妄性を明らかにしていく。

2.派生した無智・自他の区別

根本無智から派生する無智があり、それは、自と他を別々のものと錯覚して区別し、自己の偏愛する無智(自画執着)である。
この自我執着が、様々な苦しみへと至る心理プロセスを詳細に解説するとともに、その心理プロセスから脱却して幸福に至る方法、仏陀が展開した教えの精髄を網羅していく。

 

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