第371回『知られていないヨーガ、瞑想、仏教、仏陀の本来の意味』(2018年6月17日 大阪 73min)
(2018年6月19日)
1.ヨーガ:心のコントロール
2.瞑想:心の安定と集中をもたらす修習
仏教での瞑想=禅定はヨーガに由来。
3.ヨーガの修行体系:戒律→体操→呼吸法→瞑想
4.仏教の修行体系(三学):戒律→瞑想→智慧
5.仏教とヨーガの違い:禅定から智慧を得る
仏陀=目覚めた人=智慧を得た人
智慧=物事をありのままに見る力(縁起や空の道理の理解)
6.仏陀の中心思想:苦の原因は無智による貪りや怒りの煩悩。
→ 間違った貪り・怒りで自ら自滅的に苦しむ。
7.仏陀と凡夫(普通の人)の違い
仏陀=心の目も目覚めた人=覚者=智慧・慈悲・平安・幸福
凡夫=体の目だけの目覚め=夢者=無智・貪り・怒り・苦
8.仏陀=覚醒への扉を開く秘訣
(1)朝起きた時に「自分はまだ目覚めていない」と自覚し、
目覚めの法則(仏陀のダルマ)を修習するか否か。
(2)心の安定が智慧を与える。禅定→智恵、止観の教え。
9.煩悩を静める瞑想の事例
(1)感謝の瞑想:21世紀の日本人に生まれた幸運
(2)万物一体の瞑想:自他の優劣の比較は無意味
現代の精神的傾向:自己愛・承認欲求→孤独・鬱・自殺
人間の脳が現代社会に適応障害を起こしている?
10.ポスト平成の長寿社会:二極化する高齢者
(1)長寿だが精神の危機が広がる:感情の暴走・鬱・認知症
前頭葉に関係する心・感情(怒り・鬱)の問題が老化の根本原因
(2)一部の高齢者には「悟り」的状態が広がる:「老年的超越」現象
1989年に社会学者が提唱:2割の高齢者に宇宙意識の芽生えなど
11.平成からポスト平成への精神世界の未来観の変化
(1)平成は終末思想の未来観が顕著:オウム・極右キリスト教・イスラム原理主義
(2)ポスト平成:老年的超越=悟りが大衆化する始まりの可能性
釈迦:人類が長寿化し、精神性が向上し、多くの人が悟ると予言した。