2015年7月
第247回『日本の宗教史と2045年問題について』(2015年7月19日 東京 105min) (2015年7月31日)
日本列島における宗教史と、2045年問題、人口知能などについての講話の内容です。
人間の価値とは、生きる意味についてなど。
知識、知能、智慧についての詳細について。第246回『異常な殺人事件の要因と予防:自分の他人も愛するために』(2015年7月12日 大阪 (2015年7月28日)
現代社会に増えつつある、通り魔殺人などの無差別殺人の要因は何か?
酒鬼薔薇聖斗を自称した元少年の自著の出版などで、今注目を浴びている現代社会の問題のひとつとして、その内面の原因を詳細に解説。1.原因として、長期の欲求不満、責任転嫁の強い性格などがあり、その背景に誇大な自己観や、被害妄想的な傾向も指摘する。
さらには、最後の一線を超える前に起こる破滅的な喪失感とは何か。2.これは単なる他殺ではなく、自他双方を愛せない心理状態であり、自殺的な他殺でもある。
他人の問題のために自殺をするケースにもつながる(他殺的な自殺)。なぜ人を殺してはいけないか、なぜ自殺してはいけないかがわからなくなっている。3.問題の解決のためには、自と他を区別し、優劣を比較し過ぎるために、自己や他人の存在意義を見失いがちの現代の主流の価値観がある。
そのため、自と他を含めた人間存在・生命存在全体を愛するために新たな価値観・哲学が必要。その結果は、万人への愛、慈悲、博愛。第245回『心の安定・輪の人間観・苦楽中道の教え』(2015年7月5日 福岡 83min) (2015年7月22日)
1.最高の自己実現の道
目先の刺激や興奮を求めても、真の幸福・自己実現は得ることができない。
無我の境地、ゾーン状態と呼ばれる、心が安定し広がった状態が、人の最高のフォーマンスを引き出す。2.21世紀の人類社会の行方
21世紀の未来は、市場の統合(経済的な統合)だけでは、格差・失業・違法な経済行為などで安定せず、試練を経て政治的な統合、世界連邦政府へのプロセスを進むと思われる。そのためには、自と他の類似性・つながりに気づく思想、ひかりの輪が唱える輪・和の人間観が必要となる。3.仏陀の中核の思想:中道
仏陀は、苦楽表裏の法則に基づく、「苦楽中道」の教えを説いた。
中道の悟りとは、快楽主義でもなく、苦行主義でもない。それは、落ち着いた暖かい心を得るもので、自分が生きるに必要な物は得つつ、それ以上の余剰は他と分かち合う生き方。そのためには、苦をいたずらに嫌がらず、その中に恩恵も見出す思想、万物に感謝の精神が必要。