2014年5月
『心理学講義:「認知療法」の理論と実践(2014年5月2日97min)』 (2014年5月 2日)
心や言動の歪みを修整し、バランスをとることを助ける認知療法は、物事の捉え方が心の状態を決めると説き、仏教や道教の思想とも一致し、東西の叡智を融合させた、深い智恵に基づく講義。
心理学の研究家・全米ヒプノセラピスト協会の認定セラピストの山口雅彦指導員の講義と、上祐代表の対談形式で分かりやすく解説
第190回『平等社会の希求ー未来社会の思想を考える 大阪2014年4月13日74min』 (2014年5月 2日)
この講義は、以下のような内容です。1.来場者の質問に対する回答
2.平等社会の希求
①平等を求め続けてきた近代の人類社会の歴史を不利返す
・人類をリードしてきた欧米社会の流れ:キリスト教絶対の時代、絶対王制の時代、民主主義国家の誕生
・20世紀、平等を求めたはずの共産主義の誕生と失敗。21世紀、資本主義社会も行き詰まる見せている。
・問題の中心は、政治制度よりも、心の問題=意識・価値観の改革が必要ではないか②どのような価値観・思想で、世の中が進化し、真に皆が平等に幸福になる社会ができるか
・今現在は、学力・体力・財力で人の優劣を比較し、勝者と敗者を分けられ、皆が共に幸福になることはできない。
・しかも、敗者が卑屈に苦しむ一方で、勝者も慢心に陥り、転落することも多く、ましてや優しさや心の成熟はない。
・東洋思想に、これらの問題をこえる智恵を求めてみる。勝者も敗者も皆が幸福になる道はないか
・仏の心とされる、四無量心(しむりょうしん)が、皆がそれぞれに幸福になる道の人ではないか。③四無量心について
・四無量心とは、1.慈(じ)、2.悲(ひ)、3.喜(き)、4.捨(しゃ)の四つの心。
それぞれの概略説明
・慈・悲・喜・捨の心、これによる幸福の追求こそが、平等社会の希求の最後にくるものではないか第189回『多様な幸福観に基づく未来の慈悲の社会 2014年4月6月 福岡 98min』 (2014年5月 1日)
1.うつ病の人は、現代の競争社会の画一的な幸福観には適合していないが、それを逆に活かせば、精神 的に行き詰まっている現在の社会が、今後作っていかなければならない、やさしさを重んじる未来社会への先駆けにもなる
2.未来に現れる、より慈悲に富んだ社会では、負けても勝っても、苦楽を分かちあうことで、皆が幸福になる
3.仏の平安で広大な心である四無量心ー慈・悲・喜・捨の教え
この慈悲の心によって、苦と楽が循環する六道輪廻を脱して、解放された存在を菩薩と言う4.自分だけが幸福になりたいというエゴが、本当に幸福になる智恵がない状態
菩薩は自分だけ幸福になることを捨て、差別のない平等心を持つ第188回『四つの広大な仏の心について・人類の近代の歴史:思想哲学、宗教の視点から 2014年3月30 東京72min』 (2014年5月 1日)
動画の要約は今後まもなく掲示します。
第187回『優劣の比較をしないものの考え方について 2014年3月9日名古屋 64min』 (2014年5月 1日)
自分と他人を比較して優劣をつけることが、慢心、軽蔑、自己嫌悪、卑屈、妬みをもたらし、愛を冷やし、自分も他人も愛せない状態を作り出す。そして、他を育む母性・父性も弱まっていく。
こうした現代の競争社会における最も大きな問題の一つを解決する方法は、長所短所は裏表、自分と他人にはつながりがあるという仏陀の知恵にもとづいた考え方をすることであり、それによって慢心・卑屈は和らぎ、全体への愛、母性・父性の再生がなされる。
自他を尊重し、慈悲・愛を育む仏陀の知恵が日々の生活の参考になる講義です。
第186回『自他を比較せずに皆を尊重する道 2014年3月2日福岡 78min』 (2014年5月 1日)
1.他と比較せずに自己の価値を見つけるー欠点・苦しみの裏に長所・喜びがある
2.慢心から他を軽蔑し、卑屈から他を妬むという錯覚から不幸になる
3.自己の欠点を背景として、他の長所を活かして幸福になる
4.苦を受け入れると、逆に苦から解放される面がある
5.慈悲の慈は他に幸福を与えて喜び、悲は他の苦しみを悲しんで取り除くこと
6.敵も仏、生徒も教師と見る万物仏の教えで、自分も愛することができる