2019年8月
第418回8月13日夏期セミナー心理学講義『フロイトの心理学・自己愛』(2019年8月13日 47min) (2019年8月30日)
この講義は、ひかりの輪の2019年の夏期セミナーにおける心理学講義の第4回目の講義であり、「東西心理学総論」と題する教本に基づいたものです。現在の心理学の基礎を築いたとされる心理学者の巨頭「フロイト」の思想の中で「自己愛」という概念を取り上げて解説し、皆さんの自分や周囲の人の心・行動の問題を理解する上で、非常に役立つ内容となっています。
以下は、その教本の中で、この講義の動画の中で解説している部分の目次ですので、参考にしてください。
第2章 フロイト--自己愛について.......................................12
1.自己愛.......................................................................................12
2.自己愛は発達過程において必要......................................................12
3.自己愛人格の特徴........................................................................13
4.社会の中で見る自己愛の強い人......................................................14
5.2つの自己愛人格の現れ方............................................................16
6.健全な自己愛と病的な自己愛の違い................................................16
7.幼児的な自己愛が大人になっても残ってしまう原因...........................17
8.肥大化した自己愛の人が増えている社会的要因.................................19
9.肥大化した自己愛を超える............................................................21第416回夏期セミナー第4回『ヨーガ・仏教の根幹思想:無我と真我:私とは何か?』(2019年8月13日 80min) (2019年8月28日)
2019年ひかりの輪夏期セミナーの上祐代表の講義第4回目の動画です。
講義の容姿は以下の通り。1.仏陀の無我の思想
(1)無我の原意:私・私のもの・私の本質ではない
→心や体は私ではない
(2)無我の悟りの瞑想:
1.四念処:身体・感覚・心などの諸事物は無我
2.五蘊無我:身体・感覚・表象・
(3)人の苦の原因:無我を悟らぬ無智から生じる煩悩2.ヨーガの真我の思想
(1)真我:真実の自己・自己の本質:純粋観照者
通常は、真我が心を自分と錯覚・混同している(2)解脱:真我が(心や体から)独立すること
→真我独存位(3)人の苦の原因:真我が心や体と自己と錯覚・混同
3.質疑応答
第414回『人が知覚する現実はイリュージョン!最新科学と仏教の空の思想』(2019年7月21日東京 84min) (2019年8月28日)
1.ヨーガの真我の思想と最新の心理学
ヨーガが説く真我=本当の自分は、心(や体)ではなく、心(や体)を純粋に見ている者であり、これは、最新の心理学が説く「意識は傍観者である」という見解とよく一致している。2.仏教の無我の思想に関して
仏教は、心や体を含めて、それらは本当の自分・自分のものではないと説き、その点では、ヨーガ(及び上記の最新の心理学)の見解に通じるところがある。この思想を瞑想することで、自我執着を弱めることを目的と考えられる3.仏教の空の思想と最新の認知心理学に関して
最新の認知心理学は、人の知覚する「現実」は、外界をそのままに現わしたものではなく、実際の世界と大きく異なり、多くの情報の欠落・脱落、多くの推理・創作を含んだ、いわばイリュージョン(幻想)ともいうべきものであり、これは、仏教が説く空(無我)の思想に通じるものがある。そして、これに気づいていないことが、人間のさまざまな苦の原因となっている。