2014年7月
第204回『苦しみをやわらげ、喜びに変える3つのブッダの教え 2014年7月14日大阪57min』 (2014年7月25日)
1.経済的・物質的な困難に耐える
経済的こんなんは、質素・倹約を身につけるとともに、世界中の貧しい人びとに慈悲を培う機会でもある2.批判・中傷に耐える
正しい批判は改善の機会であり、誤った批判でも冷静に対処すれば賞賛される
批判・中傷は、自分の自己愛に気づかせてくれ、それを弱める機会となる3.常識と真実のギャップに耐える
「自と他は相互依存・支え合いの関係にあり、ともに幸福になるもの」という真実と、「自と他は別で他に勝ってこそ幸福となる」という現在の常識のギャップに、幸福・悟りを得ようとする者、精神の先駆者は耐える必要がある。以上3つの苦しみに耐えるだけではなく、自分を成長させてくれる恩恵と見て、喜びに変えていこう。
●質疑応答
①ひかりの輪が社会から認められるためには
②西洋医学と東洋医学の違いや使い方は
③公共の場でマナーが悪い人に注意すべきか、などなど第201回『仏教における苦しみの解決法・悟りの状態とその道 2014年6月22日大阪67min』 (2014年7月25日)
自分が価値ある存在であってほしいと願いつつ、競争社会などによって負け組になれば、自分の価値を見出すのが困難になっているこの社会。
このような問題に対して仏教はどのような解決法を提示しているのかを詳細に解説する。
1.煩悩が生じるしくみの解説
どのようにして煩悩(苦しみ)が生じるのかの心理プロセスを明らかにして、一般的な幸福の考え方と仏教が説く幸福の考え方を比較検討している
2.悟りの状態
悟りとは単に倫理・道徳規範を体得することではなく、精神的、かつ生理的な解放感を伴う幸福感であること含め、悟りの状態について具体的に解説している3.悟りを得るための方法
悟りのための実践を4つに分類し、①正しいものの見方、②正しい行動、③身体の浄化 ④環境の浄化)のそれぞれを説明
さらに、その中で最も基本になる正しいものの見方について、仏教思想の「縁起」、「無我」、「大慈悲」といった思想をわかりやすく解説する第202回『仏陀の教えの精髄 2014年6月29日 東京 56min』 (2014年7月10日)
仏陀の教えの本質はどのようなものだったのか。人はなぜ苦しむのか。
現代の心理療法にも通じるゴーダマ・シッダルタの高度な教えを現代的に徹底解明。1.根本無智とは何か?
全ての苦しみ・煩悩の原因とされる「根本無智」とは何か。それは、「本当の私」が自分自身を見失っている状態と言う。
それはいったいどのような意味・状態なのか。夢の中の私が本当の私ではないように、私たちは私たち自身を知らないという。
そして、この根本無智に対して仏教が示した対処法である無我・四念処といった教えとは何か。
さらに、ストレス・欝などを和らげるために、これらの仏教の教えを取り入れた「マインドフルネス」という最新の心理療法とは何か私たちが、「私」と呼んで、過剰に執着している存在が気づかざる虚妄性を明らかにしていく。2.派生した無智・自他の区別
根本無智から派生する無智があり、それは、自と他を別々のものと錯覚して区別し、自己の偏愛する無智(自画執着)である。
この自我執着が、様々な苦しみへと至る心理プロセスを詳細に解説するとともに、その心理プロセスから脱却して幸福に至る方法、仏陀が展開した教えの精髄を網羅していく。