2015年5月
第241回『不安は欲求を和らげることで弱まる』(2015年4月26日 大阪 53min) (2015年5月20日)
1.不安と欲求を和らげる
欲求は大きければよいというものではない。実現できない場合に不安が大きくなる。不安が全て悪いのではなく、不安とそれを生じさせる欲求を管理することが大切。不安が強くなったとき、必要のないことまで欲張っているのではないかと内省してみることが必要。2.「腹八分目の精神」
欲を持ちすぎると目的達成には逆効果。逆に、80%を求めるつもりで心を静めると90%以上の達成が得られる。無心・無我の境地はその延長にあ り、その状態の時が最もうまくいく。3.慈悲の心でとらわれを弱める
物理的な生存欲求が満たされている日本では、際限のない過剰な承認欲求が苦しみを生んでいる。欲求は満足されてもすぐに慣れてさらに求めるように なり、感覚や身体の衰えとともに満足すら感じることができなくなる(尻すぼみ)。これに対して慈悲の心は、心、身体、人間関係などすべてにおいて 良い影響を与え、心を成長させることで年齢とともにますます大きく幸福を得ることができる(尻上がり)。時間と空間の双方において広い視点を持つ ことが、幸福を得るためには必要である。第240回 『感謝と慈悲について』(2015年5月10日 福岡 76min) (2015年5月19日)
1.感謝は慈悲は通じるものがあり、他と苦楽を分かち合う性質がある。
それは広がった温かい鎮まった心をもたらす。2.感謝とは他に自己の存在意義を感じさせ、称賛・名誉を与え、自他同時に幸福となる
反対の慢心は幸福は自分だけのものとして自己を差別化する。3.感謝とは謝罪を感じると書くように、他の労苦を感じて苦を分かち合うことにつながる。
慈悲の慈は他に楽を与え、悲は他の苦しみを取り去ることである。4.慈悲はブッダの鎮まった広がった温かい心であり、感謝はブッダ・菩薩の心の土台である。
卑屈や慢心をなくし、躁鬱の心の波をなくし、感謝で浮かれず落ち込まず、心を平らにする。5.質疑から 成功哲学について
①成功とは自己の勝利ではなく、切磋琢磨による自他互いの成長・向上と考えるべき。
②成功や失敗に実体はなく、視点や心の持ち方で決まる。
③外側の成功は幻影であり、本当の成功は心の中にある。
第237〜239回GWセミナー特別教本『心の安定のための人生哲学 不安・卑屈・孤独・怒りの解消』解説講話 (2015年5月11日)
2015年のGWセミナーにて行われた、上祐史浩の講話1〜3話の解説講話の動画です。
◆第1回(5月1日58min)
第1章「不安や恐怖を和らげる(前半)」についての解説と質疑応答となります。
◆第2回(5月1日71min)
第1章「不安や恐怖を和らげる(後半)」についての解説と質疑応答となります。
◆第3回(5月2日78min)
第2章「卑屈・コンプレックスを乗り越える」についての解説と質疑応答となります。