4月15日(月)京都 「慈悲」の聖地を巡る
仏教の二大徳目である「智慧」と「慈悲」のうち、今回の聖地巡りでは「慈悲」をテーマにして行います。慈悲という
と、どんな悪人でも救うという阿弥陀信仰があげられます。念仏により一般民衆でも極楽往生ができることを説いた法
然・親鸞の庶民を思う慈悲の心・阿弥陀の慈悲を聖地の波動から肌で感じてみます。
一般の方の参加もできますので、ご興味・ご関心のある方はぜひともご参加ください。
訪問予定地:知恩院、永観堂、三十三間堂など
(※都合によって一部変更になる場合もありますのでご了承ください)
◆知恩院
京都市東山区にある寺院で、浄土宗総本山。浄土宗の開祖・法然(1133-1212年)は、9歳の頃、目前で父を殺され、その敵討ちを誓おうとします。しかし、「敵を
恨むな。敵討ちをすればその子がまたお前を恨み、恨みが尽きることはない。出家して私の菩提を弔い、まことの道を
歩め」との父の遺言に従い、敵討ちを断念し、出家。
以後、比叡山での約30年間の修学ののち、43歳の時、山を下りて東山吉水の地に庵を結び、「阿弥陀仏を名を称する念
仏(称名念仏)によって誰もが平等に救われる」という浄土宗の教えを説き、篤い信仰を集めました。その後、浄土宗
の勢いを敵視した旧来仏教勢力の弾圧を受け、地方に流されますが、許され、また東山吉水に戻って入寂しました(法
然は教えの革新性ゆえに、生前から組織的な迫害を受けた日本で最初の宗教家とされる)。
以上のことから、法然は、①親の敵への恨みを捨てた許し=「和の聖人」であり、②一般大衆は仏教の救済の蚊帳の外
に置かれていた時代に、比叡山を下り、悪人を含め万人が念仏で救われると説いて、大衆を広く救おうとした意味で、
輪と和の思想の中核にある万人平等主義の「輪の聖人」といえます。法然の慈悲が鎌倉新仏教という革新の扉を開いたのです。
◆永観堂(禅林寺)
浄土宗西山禅林寺派総本山の寺院。
本尊は阿弥陀如来。開基(創立者)は、空海の高弟の真紹僧都ですが、禅林寺12世の僧都・静遍が法然に帰依し、浄土
宗に変わりました。
「もみじの永観堂」で知られ、古くから学問(論義)が盛んです。
本尊阿弥陀如来立像は、みかえり阿弥陀さまとして有名。
1082年禅林寺で修行をしていた永観が日課の念仏を唱え、阿弥陀如来の回りを行道していたところ、阿弥陀如来が須弥
壇から下り、永観と一緒に行道を始め、驚いた永観が歩みを止めると、阿弥陀如来は振り返って「永観おそし」と声を
かけたそうです。それ以来阿弥陀如来の首の向きは元に戻らず、現在もみかえった姿のまま安置されているというめず
らしい仏像です。この阿弥陀像から強い慈悲を波動を感じるという人は多くいます。
永観堂は自然がが美しく、庭園もすばらしいので、心が安らぎ、癒されます。
◆三十三間堂(蓮華王院・国宝)
三十三間堂(正式名称は蓮華王院)は国宝のお堂です。中央にある一番大きな像(中尊・国宝)の左右に、それぞれ五体の像(重要文化財)が位置し、約120メートルの堂内に、1001体の観音菩薩像が並び立つ荘厳さに、思わず息を呑むことでしょう。観音菩薩は阿弥陀如来の脇侍で阿弥陀如来とともに慈悲の象徴です。
それぞれの観音像は、正式には「十一面千手千眼観世音」といい、千の手を持ち、千の眼を持つ(と観念される)観音像が、実際に千体も存在しているところは、他に類を見ません。不思議と会いたい人の面影に似た観音像が必ず一体は祀られているといいます。
なお、この「千」という数字は、千の手段、すなわち無数の手段をもって衆生を救済する観音菩薩を象徴し、また、「三十三間堂」という建物の名称も、観音菩薩が衆生済度のために、相手の機根にあわせて三十三の姿に変化することに由来しています。
その三十三の姿は、仏教修行者が目にするありとあらゆる仏や神、人などの姿であることから、仏教修行者は、その出会うすべての神仏や人々を観音様の化身と見て、尊重すべきだ、という考え方も生まれました。
このように、三十三間堂は、広大な慈悲と救済の象徴である観音菩薩の世界観を、まさに目に見える形で現実に現したものといえます。
◆日程
4月15日(月)
◆参加料金 12000円
※参加料金は、学習指導代に加え・参拝代・必要に応じてかけることがある旅行保険代を含みます。
※心身障碍者・経済上の理由等がおありの方には、別コースや割引料金の用意がありますので、ご相談ください。
■キャンセル代
1.7日前~3日前までのキャンセルは、参加料金の50パーセント
2.3日前から当日のキャンセルは、参加料金の100パーセントとなります。
■参加者の無償奉仕による運送のお知らせ
1.出発時に各教室に集合する方は、他の参加者が運転する車両に同乗することができます。
2.これは、参加者の無償の奉仕であり、団体による運送サービスではありません。
3.これを利用されず、マイカーでのご参加も可能ですが、参加料金は減額されません。出発する教室によって料金が異なる場合は、運送料ではなく、引率・指導の経費のためです。
4.現地に集合した後の利用も可能ですが、人数に限りがあり、事前にお申し込みください。
■ご注意
1.あらゆる関連法規を順守して行います(関連法令の解釈は関係官庁の指導に基づきます)。
当団体は、宿泊施設や運送会社を手配する旅行業務や、車両による有償の運送業務は行ないません。運転は個々の参加者の奉仕活動であり、経費も個人の寄付で賄われています。そのため、一部ボランティアの方のご協力をいただきますので、ご了解下さい。
2.参加者の皆さんの安全の確保に最善を尽くします。
奉仕活動の運転の安全確保のため、車両点検・健康管理・法令順守等の確認を行いますので、スタッフにご協力ください。また、事故・怪我・疾患に関しても、スタッフが予防努力を行います。さらに、必要に応じて旅行保険に加入する場合もありますので、ご協力ください(費用は参加料金に含まれていますが、直前のお申し込みの場合は加入が間に合いませんので、ご了解ください)。
3.一般の方も参加できますが、目的にご注意ください。
ひかりの輪の聖地めぐりは、会員ではなく、一般の方も参加できますが、単純に神社仏閣等などを参拝する旅行ではなく、ひかりの輪の思想に関連付けながら、様々な学習をすることが目的ですので、一般の旅行業者と同じような目的でのご利用はお控えください。
◆連絡先
●大阪支部教室(関西・中国地区)担当:山口雅彦・田渕智子
担当者携帯電話:090-6852-4929(山口)
080-2513-6017(田渕)
窓口電話:0729-47-9071
メールアドレス:osaka@hikarinowa.net
※写真は京都フリー写真素材より