5月31日(土)~6月1日(日) 天下の名湯・草津と浅間山――火と水と緑の聖地を巡る
ひかりの輪では、2025年5月31日(土)~6月1日(日)、天下の名湯で知られる群馬県の草津と、長野県の浅間山への聖地巡りを行いますので、お知らせいたします。
■草津
草津では温泉はもちろんのこと、近くの寺社等の聖地巡り、そして、美しい雪景色の自然を散策します。
草津温泉は、仏教の僧・行基が発見したとされていますが、多くの温泉がそうであるように、仏教と温泉のつながりの深い場所の一つです。
◆日本一の湯量を誇る温泉
草津温泉は、「にっぽんの温泉100選」(観光経済新聞社主催)で、10年連続第一位となってきた人気の温泉です。その人気の秘密は多々あるのですが、「泉質主義」を掲げ、どこも源泉掛け流しです。
温泉の自然湧出量は日本一で、高温の温泉が毎分約3万リットルも豊富に湧き出ています。
酸性で、ph2.1という高い殺菌力(レモンや酢よりすっぱい酸性)を持つ優れた泉質は、さまざまな効能がうたわれ、さまざまな病を癒したい方も全国から多数湯治をされる日本有数の湯治場でもあります。
効能の一部をご紹介すると・・・
「神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病などといわれています。(草津温泉HPより)
不思議なことに、高温の熱い湯なのにもかかわらず、硫黄酸化物の特殊な成分が肌表面を保護するために、楽に入ることができ、短い時間でもじんわりと身体がとてもあたたまる、非常に気持ちのよい温泉です。
◆湯畑
草津の中心には、湯畑があり、その周りにたくさんの温泉旅館があります。一度見たら忘れられない迫力のある景観です。
湯畑は、高温の源泉を外気にさらすことで、温泉の温度を下げる役割を持っています。ここから各温泉場に提供されています。
これにより、水で薄めずに掛け流しの温泉の効能を楽しむことができるそうです。昔の人の知恵がしのばれます。
◆光泉寺--行基が温泉を発見
仏教史でも、草津温泉は、奈良の大仏建立で有名な高僧・行基菩薩が発見したと伝わります。
その発祥を持つお寺・光泉寺が湯畑の高台にあり、薬師如来や釈迦牟尼がお祀りされ、温泉地を見守っています。
◆温泉を聖地、入浴を修行とした日本の神道や仏教の文化
温泉は、今こそ大衆化しましたが、日本では、古代から、不思議な癒やしの力をもった聖地とされていました。
神話にさかのぼれば、神さまが発見したり、温泉に入って蘇ったなどの神話もたくさんあります。大穴持命(オオアナモチノミコト)が小彦名命(スクナヒコナノミコト)を活き返らせた道後温泉や、小彦名命が発見したと伝わる出雲の玉造温泉などが有名です。
草津温泉も、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が開いたとの説もあります。
それが、仏教の僧の修行として取り入れられ、鎌倉時代以降には、弘法大師空海や行基菩薩などによって、大衆化していった歴史があります。
草津の湯畑に残された古い灯籠が、仏教文化を感じさせます。
日本に仏教が伝来したとき、「病を退けて福を招来する」として、温泉を勧める経典「温浴経」が存在していました。かの聖徳太子も温泉を称え、温泉に入ったといわれています。
「温浴経」に基づき、寺院には、入浴施設が設置され、僧侶は修行として温泉に入っていました。
また、僧侶は一般の人々を温泉に入れてあげていました。それは「寺湯」と呼ばれ、大衆に湯を施すことは=施湯と呼ばれていました。たとえば法隆寺の「湯殿」は、入浴施設だったそうです。
その後、江戸時代に湯治文化が広まり、大衆文化となっていったそうです。
日本各地には、医療の仏である薬師如来の信仰と結びついた温泉が多く存在しますが、不思議と身体を癒してくれる温泉は、昔の人にとってはいっそうありがたい薬師如来の恩恵と感じられたことでしょう。
◆自然が生み出したパワースポット
活火山・白根山のマグマの力により、いたる所から噴出する草津の温泉地全体が、パワースポットともいえるパワーを秘めています。
温泉街には、多数の温泉があちこちの岩肌から湧出するのを間近に見ることのできる「賽の河原」という公園もあります。
草津には多数の源泉がありますが、それぞれが、まさにパワースポットといえましょう。
◆多数の源泉と、無料の共同湯
草津には、草津節の精神があちこちに息づいています。
「草津よいとこ一度はおいで
(ハドッコイショ)
お湯の中にもこりゃ 花が咲くよ
(チョイナチョイナ)」
草津には、多数の源泉があり、それぞれ不思議に効能も見た目も違うのですが、源泉それぞれに、無料で利用できる共同湯があり、地元の方々が毎日管理して利用しています。観光客も無料で利用できます。
その際は、「もらい湯」の心と、ご挨拶や温泉マナーを守って入らせていただくことが大切です。
◆エコの街
草津は、冬は雪に覆われた場所なのですが、不思議と道路には雪がありません。
その秘密は、毎分3万リットルかけ流される豊富な高温のお湯を活用して、道路に、お湯のパイプが張り巡らされ、雪を絶えず溶かしているからなのです。
街中にこのシステムがはりめぐされている、まさにエコの街でもあります。
ほかにも、酸性の温泉を中和して川に流し、川の生きものが生息できるようにするシステムなど、目を見張るエコシステムが存在します。
この1日目の草津に続き、2日目は長野県の浅間山に向かいます。
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■浅間山とその周辺
古来からの山岳信仰の対象である長野県の浅間山の山頂付近に登る予定ですが、状況により山頂付近に登れない場合は、以下のような山麓の雄大な自然や名高い観音霊場を巡ります。
この中には、観音菩薩の化身とされる聖徳太子が没してから2022年が1400年であったことを踏まえ、太子ゆかりの観音霊場も含まれています。
上は、浅間山の外輪山の一つ・黒斑山(くろふやま:2404m)の山頂から望む浅間山です。今回は、この黒斑山への登頂を行います。
黒斑山への登山道からは、眼下に広大な光景を望むことができます。
◆真楽寺
真楽寺は、長野県の御代田町にある寺院です。その霊気あふれる気の清々しさは格別の感があります。
真楽寺は、586年に浅間山の大噴火があったとき、聖徳太子のお父様である用明天皇が、噴火が鎮まることを祈願して建立されたお寺です。二回の移動と三度の火災、水害に遭って現在の位置に定まったと伝わる古刹です。
参道のすぐ右に、大変美しく神秘的な大沼の池があります。浅間山からの伏流水が流れ込み、絶えず澄み切った水が湛えられていて、長野の名水(浅間山竜神水)にも選ばれています。
龍に化身した甲賀三郎伝説発祥の地で、龍神さまがお祀りされています。
長野で聖徳太子ゆかりのお寺は数少ないのですが、ここは、その昔、聖徳太子が池に生える芹の見事な成長に感心して、引き寄せてご覧になられたという"七尋芹"の伝説があり、聖徳太子から学んできたひかりの輪にとって、ご縁を感じる場所です。
観音堂に続く参道は、気の流れが最高に良いところで、霊気にあふれており、心身が清められ、瞑想にも最適な場所です。
観音堂は源頼朝も厄除け祈願をしたと伝わる厄除け観音堂です。このお寺は、大日如来を主尊とする真言宗で、御本尊は普賢菩薩です。
◆百体観音
長野県東御市の新張地区から地蔵峠を越えて群馬県の鹿沢温泉に行く間の山道(約12km)の脇に、百体の観音様が1町(約110m)ごとに祀られており、百体観音と呼ばれています。
かつては、鹿沢温泉を目指した人々が、この観音様を拝みながら山道を進んでいったということです。
◆高峰高原・池の平湿原
高峰高原は、浅間連峰の北側に位置し、長野県小諸市の北部にある標高2000メートルの高原地帯です。その中の「池の平湿原」は、遊歩道が整備されており、噴火口跡にできた絶景の自然の中を歩くことができます。
(↑池の平湿原に近い見晴岳からの眺望)
◆浅間山観音堂
浅間山観音堂は、正式名称を、東叡山寛永寺別院浅間山観音堂といいます。その名の通り、東京・上野の寛永寺からお迎えした聖観世音(しょうかんぜおん)菩薩を御本尊としています。
江戸時代に起きた浅間山大噴火の犠牲者を弔うために建立されました。
大噴火の際に流出した膨大な溶岩が、様々な形で固まり風化したその奇観は、世界三大奇勝の一つともされています。
ここからは、広大な浅間山麓を360度にわたって見渡すことができ、意識が広がっていくのを感じます。
ここからは、はるか遠くに、1日目に訪れた草津方面を望むこともできます。
強力な火と水の力、そして緑豊かな草津・浅間山の聖地を、皆様とご一緒できればと思います。ご参加をお待ちしております。
※草津と浅間山麓の聖地につきましては、以下の「お勧めの聖地シリーズ」の記事においても、美しい写真とともに詳細にご紹介していますので、是非ご覧ください。
第12回「草津」:天下の名湯と森の自然
第17回「浅間山麓」:聖なる火山と聖地
●ご参加の詳細
■日程
2025年5月31日(土)~6月1日(日)
※参加希望者が一定数以上の場合は、上祐史浩(ひかりの輪代表)も参加する予定です。
※訪問先が、天候その他の事情によって、一部変更になる場合がありますので、ご了承ください。
※参加希望者が一定人数未満の場合は、開催を中止する場合があります。
■参加料金(東京から参加の場合)
1日参加:17000円
2日間参加:34000円
※諸事情・状況により、料金が多少変更する場合がございます。
※参加料金は、学習指導代と、かける場合がある旅行保険代を含みます。宿泊費・参拝代・食事代は含まれません。
※大阪・名古屋・仙台など、東京とは別の地区からご参加の方は、引率・指導の時間が異なるため、参加料金が異なりますので、別途下記担当者までお問い合わせをお願いします。
※心身障碍者・経済上の理由等がおありの方には、別コースや割引料金の用意がありますので、ご相談ください。
※日帰りでの聖地巡りのご参加は可能ですが、場合によってはご自宅方面から集合場所まで自力でお越しいただく、もしくは、解散場所からご自宅方面まで自力でお帰りいただく場合もありますので、事前にご相談ください。
■キャンセル代
1.7日前~3日前までのキャンセルは、参加料金の50パーセント
2.2日前から当日のキャンセルは、参加料金の100パーセントとなります。
■当日ご自身でお支払いいただく費用
以下の費用は、上記の参加料金とは別に、当日ご自身で各業者に直接お支払いいただきます。
1.宿泊費 5000円前後(変動の可能性があります)
(1)草津の旅館に宿泊します。
(2)上記とは別の宿泊施設をご自身で手配していただくことは、プログラムへの参加に支障がない限り差し支えありませんが、その場合でも参加料金は同じとなります。
2.食事代・参拝代・入浴料
(1)浅間山観音堂に参拝する場合は、700円の拝観料が必要となります。
(2)草津で有料の温泉に入浴する場合の入浴料は、参加者ご自身でご負担いただきます。
■参加者の無償奉仕による運送のお知らせ
1.出発時に各教室に集合する方は、他の参加者が運転する車両に同乗することができます。
2.これは、参加者の無償の奉仕であり、団体による運送サービスではありません。
3.これを利用されず、マイカーでのご参加も可能ですが、参加料金は減額されません。出発する教室によって料金が異なる場合は、運送料ではなく、引率・指導の経費のためです。
4.現地に集合した後の利用も可能ですが、人数に限りがあるため、事前にお申し込みください。
■ご注意
1.あらゆる関連法規を順守して行いますのでご協力ください。
ひかりの輪は、聖地巡りの実施形態に関連する法令の解釈について、関係官庁の指導に基づき、適法に聖地巡りを実行いたします。
つきましては、当団体が、参加者の方のために、外部の宿泊施設や運送会社を手配するいわゆる旅行業務を行ったり、車両による有償の運送を行ったりすることはなく、ボランティアの方や参加される皆様のご協力をいただく等しておりますので、何とぞご理解とご協力のほどお願い申し上げます。
2、一般の方も参加できますが、目的にご注意ください。
ひかりの輪の聖地めぐりは、会員ではなく、一般の方も参加できますが、単純に神社仏閣等などを参拝する旅行ではなく、ひかりの輪の思想に関連付けながら、様々な学習をすることが目的ですので、一般の旅行業者と同じような目的でのご利用はお控えください。
3.ご参加をお断りする場合
ひかりの輪のイベントの目的は、その思想と実践の学習、ないしは、学習に関心がある方に実際に体験する機会を提供することなどです。
よって、参加の目的が、例えば、元オウム信者をネット等で話題にして楽しむこと(いわゆる「オウマー」と呼ばれる活動)や、特定会員への妄想的な恋愛感情等によるもの(時としてストーカー行為に発展する恐れがある「追っかけ」などを含む)と判断される場合や、活動の妨害・他の参加者の迷惑になる言動(飲酒状態や攻撃的言動)がある場合には、参加をお断りする場合があります。
なお、過去のオウムに関する清算や、現団体の社会的事柄への取材やご批判は、団体のイベントではなく、広報部の方で承りますので、ご了解ください。
※本聖地巡りの予定は、変更になる可能性がありますので(天候等の諸条件や一定数の参加者が集まらない場合などの中止や時間変更など)、参加ご希望の場合は、必ず事前に下記ご連絡先までご確認をお願い申し上げます。
■お問い合わせ先
◎東京本部教室
担当:細川美香
携帯電話:080-2273-3588
メールアドレス:tokyo@hikarinowa.net
◎名古屋・大阪支部教室
担当:山口雅彦
担当者携帯電話:090-6852-4929
メールアドレス:nagoya@hikarinowa.net