聖地めぐり
ひかりの輪で行っている日本の聖地めぐりのご案内です。

2022年の聖地巡り

4月23日(土) 海の平和と安全を祈る――観音菩薩とヤマトタケル伝説の聖地・観音崎を巡る旅

   ひかりの輪では、4月23日(土)に、「海の平和と安全を祈る--観音菩薩とヤマトタケル伝説の聖地・観音崎を巡る旅」と題して、神奈川県・三浦半島の観音崎への聖地巡りを行いますので、ご案内します。

   東京湾の出入口に当たる観音崎は、その名前からわかるとおり、観音菩薩と縁が深い土地です。



●海を守ってきた観音菩薩像

    伝説によれば、奈良時代、この地の洞窟に住んで沖行く船を苦しめていた大蛇を、僧・行基(「奈良の大仏」建立の中心人物としても知られる)が退治し、観音菩薩像を安置しました。
   それ以来、海は平穏となり、安全な航海や漁ができるようになったので、人々はお堂を建てて観音像をお祀りしたことから、この地が観音崎と呼ばれるようになりました。

    しかし、観音像は鎌倉時代の戦乱で行方不明になり、いったんまた戻ってきたものの、1986年の火災で焼失してしまい、それ以来、観音崎は「無観音」状態となっていました。

    この現状を憂えた地元の方々によって、観音像の復元プロジェクトが立ち上げられ、つい3年半前(2019年9月)、悲願であった観音像の復元がなされたばかりのところです(下の写真の洞窟のお堂の中の観音像が、今回復元されたもの)。


●観音埼灯台

    こうして奈良時代以降、浦賀水道を行き来する船の安全を観音菩薩が見守ってきましたが、明治時代になると、日本最初の洋式灯台である観音埼灯台が設置され、新たな光が海の安全を守るようになりました(この灯台の着工日を記念して11月1日が灯台記念日とされています)。

    灯台は上まで登ることができます。下の写真は、灯台の上から見た横浜方面の海原(なお写真左側の白い塔は、東京湾海上交通センターの塔)。

    下の写真は、灯台の上からの太平洋方面の遠望。日本を出た船は、この海原の彼方に旅立っていきます。

    浦賀水道を行き来するたくさんの船を眼下に望むことができます。


●観音崎公園


    観音崎にある小高い山の一帯は、観音崎公園として整備され、海を見下ろす遊歩道や広大な芝生公園で時を過ごすことができます。




●戦没船員の碑

    公園内には、先の大戦で犠牲になった6万人以上の船員の方々のご冥福を祈る「戦没船員の碑」(昭和46年建立)が建てられています。



    はるか太平洋を望む山上から、水底の戦没者への祈り--「安らかに ねむれ わが友よ 波静かなれ とこしえに」

    この碑には、平成時代の天皇・皇后両陛下(現上皇・上皇后ご夫妻)が繰り返し足を運ばれ、2019年1月にも慰霊をなさっています。


●走水(はしりみず)神社

    観音崎公園を端まで歩き、山を下りると、走水神社が鎮座しています。

    『古事記』によれば、第12代・景行天皇の御代、天皇の御子・ヤマトタケルノミコトは、東征の折、この走水の地から船で房総半島に渡ろうとしたものの、海神の怒りで暴風雨にあい、難破しそうになりました。

    そこで、ミコトの后・オトタチバナヒメが自ら入水し、海神の怒りを静めて、ミコトの航海を成功させたといわれています。

    この伝説に由来して、ヤマトタケルノミコトと、身を犠牲にしたオトタチバナヒメをお祀りした古社が、走水神社です。

    下の写真が、入水するオトタチバナヒメの碑。

    神社から見下ろした浦賀水道。


●走水の海岸

    海岸に下りると、オトタチバナヒメが鎮めたとされる走水の海原を間近に眺めることができます。

    遠く海上に浮かぶ横浜のビル街。安全な航海の恩恵によってもたらされた多くの人々の暮らしが、そこにあります。


●2000年にわたる尊い祈り

    観音菩薩とヤマトタケル・オトタチバナヒメの伝説、そして、戦没した船員のご冥福をお祈りし、今も航海の安全のために光を照らし続ける観音埼灯台--。

    海に生きてきた日本人の平和と安全を2000年にわたって祈り続けてきた人々の思い。その尊い思いが詰まった聖地が、この観音崎です。

    令和という時代を生きる今、あらためて、海に生き、海に死んでいった数多の先人の歴史を振り返り、感謝の祈りを捧げる旅を、皆さんとご一緒できればと思います。


■参加料金

   8000円
(※心身障碍者・経済上の理由等がおありの方には、別コースや割引料金の用意がありますので、ご相談ください)

■行程

    京浜急行の浦賀駅に集合し、バスで観音崎に向かいます。観音崎公園や走水神社一帯は徒歩で移動し、現地(観音崎のバス停で)解散となります。

■当日ご自身でお支払いいただく費用

    現地までの交通費(電車等)、現地での交通費(バス:往復440円)及び灯台入場料(300円)は、ご自身で各業者に直接お支払いいただきます。

■ご注意

    一般の方も参加できますが、目的にご注意ください。
    ひかりの輪の聖地めぐりは、会員ではなく、一般の方も参加できますが、単純に神社仏閣等などを参拝する旅行ではなく、ひかりの輪の思想に関連付けながら、様々な学習をすることが目的ですので、一般の旅行業者と同じような目的でのご利用はお控えください。

■お問い合わせ

ご参加ご希望の方は、お気軽に下記までお問い合わせください。

ひかりの輪東京教室
担当者携帯電話:080-2273-3588(細川)
メールアドレス:tokyo@hikarinowa.net

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