2016年8月16日 日光 聖地・自然巡りのご案内
ひかりの輪では、2016年8月16日(火)に、栃木県・日光への聖地巡りを行いますので、お知らせいたします。
◆日光東照宮
日光の象徴ともいえる、豪華絢爛な建築様式が参拝者を惹きつける日光東照宮。
長きにわたる戦国時代の混乱に終止符を打ち、その後約260年間にもわたる泰平の世を築いた徳川家康(1543-1616)をご祭神としています。
家康の没後400年を迎えた東照宮では、昨年来、400年記念大祭の関連行事が開かれ、大いに賑わっています。
家康は、自らの遺言に従ってこの地に葬られ、その後、現在にまで伝わる華麗な社殿が造営されていきました。
家康に仕えた天台宗の高僧・天海の説(山王一実神道)に基づき、家康は、本地仏(本体である仏)を薬師如来とし、神号を東照大権現とする神として、神仏習合の形態で祭られています。
ここでは、それまでの戦乱の世を鎮め、世界史上類例のない長期にわたる泰平の江戸時代を築いた家康は、「平和をもたらした神」として位置付けられています。
戦争や内乱を鎮めて社会の安定を実現するといわれる薬師如来が家康の本地仏とされている理由は、そこにあるといえます。
東照宮内に彫られた数々の生き物――例えば眠り猫や、猿、獏(ばく)等は、いずれも平和を象徴しています。
( 眠り猫 )
( 象 )
( 奥の院 1 )
( 奥の院 2 徳川家康の墓 )
◆日光東照宮とひかりの輪との不思議な縁
上記の通り、家康は遺言を残したのですが、それは「日光の地に自分を神として祭れ、そして私は平和の守り神となろう」という趣旨がありました。
家康は、天の中心である北極星を背景にして、真南にある江戸を守護するために、江戸の真北にある日光の地をあえて選んだと考えられています。
位置関係は以下のようになっています。
〔北〕北極星(天の中心)
↓
日光東照宮(神とされた家康)
↓
〔南〕 江戸(現在の東京)
そして、日光とひかりの輪には不思議な縁があります。
ひかりの輪の本部が入居しているマンション(世田谷区南烏山)は、なぜか、この、日光を象徴する豪華絢爛な陽明門と、その背後にある拝殿・本殿から、ちょうど真南に約120キロ南下した場所に建っているのです。
具体的には、地図ソフトで調べると、東経139度35分56秒の線上に、北から日光東照宮の本殿、拝殿、陽明門、そしてこのマンションが、寸分の狂いもなく一直線に並んでいます。ひかりの輪本部内の上祐代表の部屋は、家康の墓所である「奥の院」の真南に位置しているという、不思議な偶然があり、また、上祐代表は、以前から徳川家康を尊敬していて、家康の遺訓から学んでいます。
◎徳川家康 遺訓
人の一生は重荷を負(おひ)て遠き道をゆくが如し
いそぐべからず
不自由を常とおもへば不足なし
こころに望(のぞみ)おこらば
困窮したる時を思い出(いだ)すべし
堪忍(かんにん)は無事長久の基(もとゐ)
いかりは敵とおもへ
勝事(かつこと)ばかり知(しり)てまくる事をしらざれば
害(がい)其(その)身(み)にいたる
おのれを責(せめ)て人をせむるな
及ばざるは過(すぎ)たるよりまされり
◆輪王寺(三仏堂)
日光東照宮に隣接する輪王寺は、奈良時代に、日光開山の祖である勝道(しょうどう)上人によって開創されたと伝えられています。
三仏堂の内陣には、日光三社権現の本地仏である千手観音・阿弥陀如来・馬頭観音が祭られています。輪王寺は、後に、天台宗の高僧・円仁が来訪し、三仏堂や常行堂などの伽藍を建立し、栄えていきました。
その後一時衰退しましたが、東照宮を造営した天海が住職となってからは復興していき、天台宗の寺院として隆盛を極めました。
◆二荒山神社 中宮祠
中禅寺湖畔に鎮座する二荒山神社 中宮祠を参拝します。
ここは、二荒山(男体山)の中腹1,200メートルの場所で、二荒山神社奥宮と、日光市街にある二荒山神社本社の中間にあるので中宮祠と呼ばれています。
大変な困難に遭いながら、幾度もの挫折を乗り越え、17年もの歳月をかけて山頂を極めた勝道上人がここに社殿を建てたのが始まりです。
この社には男体山の大国主命がお祀りされています。
( 二荒山神社 中宮祠 )
奥には、男体山への登山道の入り口があり、そこから男体山を遙拝できます。
ここでは、山岳信仰、神道、仏教、修験道と、多様な宗教が融合していることが実感できます。
古代には、修験道がたいへん栄えた修行の場だったということで、現代では開山の夏の季節に、全国からの数万の登拝者で賑わうのだそうです。
( 男体山 登山道 入り口 1 )
( 男体山 登山道 入り口 2 )
◆中禅寺
中禅寺湖の北岸にある二荒山神社中宮祠から東に向かったところにあるのが、中禅寺です。
晴れていれば、男体山が山頂まで綺麗に見えます。
( 中禅寺 )
( 男体山 )
この中禅寺は、日光の開祖・勝道上人が、苦節17年を経て男体山山頂をきわめた後、建立し、修行の場としたのが創始と伝えられています。
ここには、勝道上人が湖で感得した、湖の中から出現した金色の千手観音の姿を彫ったと伝わる立木観音が祀られています(千手観音は男体山の本地仏。神道では大国主命)。
( 立木観音堂 )
この立木観音には伝説が残されています。
創建当時、二荒山神社中宮祠近辺にあった中禅寺に祀られていたところ、明治の大津波で中禅寺湖に沈んでしまい絶望的となったことがありました。
しかし、立木観音は奇跡的に現在の地に浮き上がったので、「この地が観音さまのいらっしゃりたい場所なのだろう」ということで、中禅寺とともに現在の地に移されることとなったそうなのです。
もう一つ珍しいことには、この仏像は、根がついたままの立木の状態で彫られていて、実際に立木観音は根の付いた状態で地面に埋められています。
このように根が付いたまま仏像が彫られて埋められて祀られているのは、会津を巡礼したときに恵隆寺で拝観した「立木観音」以外、見たことがありません。
拝観していると、木の中に仏が現れたかのような気持ちになります。
千手観音は千の手を持ち、衆生を救済するといわれる観音さまの中でもとりわけ慈悲深い観音さまですが、とてもお優しい顔をしています。
◆千手が浜
千手が浜は、中禅寺湖の西の端にある、南北2キロにわたるたいへん美しい浜辺です。
日光開山の祖・勝道上人は、この浜のあたりで千手観音を感得したと伝わり、日光は、勝道上人が観音菩薩を感得したことから、「観音の浄土」といわれるようになっていったという意味では、観音浄土としての日光発祥の地ともいえる場所です。
( 千手が浜 1 )
( 千手が浜 2 )
千手が浜に続く小道をしばらく歩いていくと、小川があり、その向こうの小高い丘に、勝道上人が建立した千手観音堂の跡地があります。
( 千手観音堂 1 )
( 千手観音堂 2 )
千手が浜は、太陽が輝き、青空に映えて湖面も美しく、向こう岸に男体山、そして華厳の滝へ注がれる河口が見え、打ち寄せる波の音だけが聞こえていて、静かで、とても美しいところです。
( 男体山 )
( 中禅寺湖 )
( 千手が浜 美しい波 )
( 千手が浜 静かな湖畔 )
中禅寺湖の北に位置する広大な野原が、戦場ヶ原です。
( 戦場ヶ原 )
◆参加料金(東京からご参加の場合)
13,000円
※参加料金は、学習指導代に加え、食事代・参拝代・旅行保険代は含みますが、バス代(千手が浜行き路線バス代=往復600円)は含まれませんので、ご注意ください。
※大阪など、東京とは別の地区からご参加の方は、引率・指導の時間が異なるため、料金が異なりますので、別途下記担当者までお問い合わせをお願いします。
※料金の割引:学生・身障者・失業者その他、経済的な事情のおありの方は、料金の割引を行う場合がありますので、ご相談ください。
※体の弱い方、高齢者の方のために 肉体的な負担の少ない別プログラムをご用意できる場合がありますので、お問い合わせください。
◆キャンセル代
1.7日前~2日前までのキャンセルは、参加料金の50パーセント
2.1日前(前日)から当日のキャンセルは、参加料金の100パーセントとなります。
◆当日ご自身でお支払いいただく費用
バス代(千手が浜行き路線バス代=往復600円)は、当日ご自身で各業者に直接お支払いいただきます。
◆団体等の車両による無償奉仕の運送
今回も、出発時に各教室に集合する方は、団体や会員等の車両で、全行程を運送します。
これは、団体・会員等の無償の奉仕として行うもので、現地からご参加の方にもご利用いただけますが、人数に限りがありますので、事前にお申し込みください。
なお、これは無償奉仕の活動のため、これをご利用にならずに、ご自身の車両等で参加される場合でも、上記の参加料金に変わりはありません(減額されません)。
◆その他のご注意
1.あらゆる関連法規を順守して行いますのでご協力ください。
ひかりの輪は、聖地巡りの実施形態に関連する法令の解釈について、関係官庁の指導に基づき、適法に聖地巡りを実行いたします。つきましては、当団体が、参加者の方のために、外部の宿泊施設や運送会社を手配するいわゆる旅行業務を行ったり、車両による有償の運送を行ったりすることはなく、ボランティアの方や参加される皆様のご協力をいただく等しておりますので、何とぞご理解とご協力のほどお願い申し上げます。
2.一般の方も参加できますが、目的にご注意ください。
ひかりの輪の聖地めぐりは、会員ではなく、一般の方も参加できますが、単純に神社仏閣等などを参拝する旅行ではなく、ひかりの輪の思想に関連付けながら、様々な学習をすることが目的ですので、一般の旅行業者と同じような目的でのご利用はお控えください。
◆お問い合わせ先
◎東京本部教室(関東・甲信越):細川美香
担当者携帯電話:080-2273-3588
メールアドレス:tokyo@hikarinowa.net