上祐史浩 書籍 対談 取材
上祐史浩がお受けしたテレビ・雑誌・新聞等の取材、トークショーや講演などの出演、さまざまな方々との対談、一般の方々との聖地巡礼やネットを通じての交流などをご紹介します。

2014年1月

  • 著作一覧 (2014年1月12日)

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    ■単著・共著
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    『危険な宗教の見分け方』〈田原総一朗・上祐史浩著〉
      (ポプラ社:2013年11月5日刊行)
    >識者による書評はこちら

      


     『終わらないオウム』〈上祐史浩・鈴木邦男・徐裕行著:田原総一朗解説〉
      (鹿砦社:2013年5月30日刊行)
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    『オウム事件 17年目の告白』〈上祐史浩著:有田芳生検証〉
      (扶桑社:2012年12月17日刊行)
    >識者による書評はこちら

     


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    ■インタビュー掲載書籍

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    『錯乱の時代を生き抜く思想、未来を切り拓く言葉--鈴木邦男ゼミin西宮 報告集vol.3』(鹿砦社)
    〈鈴木邦男×上祐史浩〉




    『未解決事件 オウム真理教秘録』(文藝春秋社)
      〈NHKスペシャル取材班編著〉


     

     

     

     

     

     

     


     ●『思わず聞いてしまいました!!』〈プチ鹿島・居島一平著〉
      (スコラマガジン社)



    『atプラス13』(太田出版) 上祐史浩+大田俊寛(宗教学者)

    特集 「宗教と未来」
    対談 上祐史浩+大田俊寛(宗教学者)
           「オウム真理教を超克する~その魅力と陥穽をめぐって」
    大田俊寛 「対談を終えて-ひかりの輪と日本社会のこれから」



     

  • 書評『危険な宗教の見分け方』(ポプラ社 対談・田原総一郎氏 2013) (2014年1月12日)

    ■田原総一郎さん 1

    上祐氏と対談した本がでました。早稲田の理工を出て宇宙開発事業団に就職が決まっていたインテリが、なぜ、オウムのような欠陥だらけの宗教にのめり込んだのか。とことん聞いた。 (2013年12月13日氏のtwitter)

    地下鉄サリン事件のような無茶苦茶な犯罪を犯したオウムから抜け出すのに、なぜ7年もかかったのか。
    その苦労と悩みと努力がとてもリアリティーがある。(2013年12月13日氏のtwitter)


    ■田原総一郎さん 2

    -上祐さんと対談して、どう感じましたか?

    彼は、早稲田の理工を出て、宇宙開発事業団に入った。
    そういう人物がなぜ、麻原彰晃の信者になっていくのかというのが、面白かった。 (中略)

    もう一つ大きいのは、「1億2000万分の1」では満足できなかったということ。 (中略)
    つまり、1億2000万分の1では我慢できないということ。自分の存在理由やアイデンティティを、麻原彰晃がてっとりばやく証明してくれるのではないかという思いが、上祐さんには強かった。(中略)

    オウム真理教の犯罪が明らかになったあとも、彼がオウムから離れられなかったのは、1億2000万分の1に戻るのに抵抗感があったからだ。
    自分が自分でなくなってしまうことに抵抗を感じて、教団から離れるのに7年かかった。
    逆にいえば、オウムによって自分の存在理由が満たされていたという面があったわけだ。
    (「田原総一郎公式ブログ」2013年11月20日)


    ■島田裕巳さん(文筆家、宗教学者)


    11月11日(月) 『危険な宗教の見分け方』を読んで、なぜオウムが選挙後に陰謀説を唱えたかが理解できた
    田原さんが冷静に聞いていて、決して糾弾モードではないので、上祐氏も落ち着いて語っているが、興味深かったのは総選挙のときのこと。
    なぜ選挙後に、結果が操作されたと言い出したか、その理由が分かるような気がした。

    選挙活動をやって、世間の注目を集めたことで、自分たちに票が入ると錯覚したところが、大きな過ちだったのだろう。(「島田裕美の経堂日記」2013年11月11日)


    ■平野悠さん(ロフトグループ)


    田原さんの切り口はいつも鋭い。
    全くの宗教音痴でも良く解るように質問の波状攻撃を見せる。
    これに対して上裕氏は丁寧に答えて行くのが面白い。

    氏の主催する「ひかりの輪」はいわゆる絶対的教祖がいる宗教団体でなく「東洋思想を中心に東西の思想哲学を学習・実践する教室」だとして、今までの宗教とは違うというのが繰り返し述べられている。

    さて上裕〜ひかりの輪はこれからどこへ向かって行くのか、全く新たな「輪の思想」を構築出来るのか興味はある。

    私自身も上裕さんとは数度対談し、ひかりの輪主催の「聖地巡礼」にも参加したことがあるので、今の上裕さんの「立ち位置」は信用していいと思っている
    (ブログ「Rooftop」レビュー2013年)


    ■鈴木邦男さん(政治活動家、新右翼団体「一水会」最高顧問、思想家)

    11月21日5時、「読書ゼミ」。今日は、田原総一朗、上祐史浩『危険な宗教の見分け方』(ポプラ新書)を読んで、皆で考えました。
    生徒たちにも〈宗教を考える上でいい勉強になったようです。全国の中学、高校でも、これをテキストにして、先生が「見分け方」を教えたらいいだろう。(ブログ「鈴木邦男をぶっとばせ」2013年11月25日)

    ■サイゾー

    オウム事件以降、しばらくは宗教=悪という見方が強かったが、近年では、女性を中心にスピリチュアルがブームになり、伊勢神宮への参詣者は今年 1,000万人を数えている。

    宗教や信仰に対する価値が、あらためて見直される時期になってきているのだろう。

    そんな状況だからこそ、今一度、オウム真理 教事件を思い起こし、当事者のたどった道を検証していくことは必要な作業なのではないだろうか?(文=萩原雄太[かもめマシーン])日刊サイゾー2013年12月25日「「自尊心を刺激されて、誇大妄想を信じた」元オウム・上祐史浩が麻原を捨てるまで」

  • 書評『終わらないオウム』(鹿砦社 鈴木邦男・徐裕行 2013) (2014年1月12日)

    ■鈴木邦男さん(共著者)

    実物を手にした瞬間、手が震えました。本当に出版されたんだ!と感動しました。
    今までの本作りの中でも最も衝撃的で、最もスリリングな本だと思います。(中略)

    18年前、オウム真理教幹部・村井秀夫さんを刺殺したのが徐裕行さんです。 「上祐、青山、村井を狙った。3人のうち誰でもよかった」と逮捕された徐さんは語っています。
    しかし、本当は、テレビに出て一番目立った上祐さんを殺したかった、とこの本の中では告白しています。その「殺そうと狙った」徐さんと、会ったのです。(中略)

    「会うはずのない二人」が会った。そして相対極から、あの事件について語り合う。考える。そこで初めて見えてきたこともある。(中略)

    「解説」は田原さんしかいないと思って、お願いした。お忙しい中を、書いてくれた。(中略)
    田原さんは、日本のトップの人たち、凄い人たちの、ほぼ「全て」に会ってきた。
    その田原さんが驚くのだから、本物だ。司会をした自分でも、あんな危ない対談がよく、実現したと思う。そして本になったと思う。
    (ブログ 鈴木邦男をぶっとばせ!」『終わらないオウム』の衝撃、そして戦慄)
      

    ■東京スポーツ「オウム幹部刺殺事件で「本当に殺そうとしたのはXX」との衝撃本

    30日発売の「終わらないオウム」(鹿砦社)の内容がすごいという話を聞いた。

    その中で、懲役12年の実刑から2007年に出所した徐氏が事件を振り返り、「本当に殺そうとしたのは上祐さんだった」などと告白したというのだ。

    衆人環視の中で起きた事件自体がショッキングだったが、本にそう記されているというこの後日談も衝撃的。

    一連の裁判が終結したと思ったら、元幹部平田信被告の出頭に始まり、菊地直子被告、高橋克也被告の逮捕。さらに徐氏のような生々しい話が出てくること自体、まだオウムは終わっていないことを物語っているのかもしれない。(東スポweb 2013年05月28日 渡辺学)

  • 書評『オウム事件 17年目の告白』(扶桑社 2012) (2014年1月12日)

    ●有田芳生さん(ジャーナリスト・参議院議員)

    目次を見て驚いた。すぐに哲学者フリードリッヒ・ニーチェの言葉が心に浮かんだ。 「脱皮することのできない蛇は滅びる。(中略)」

    この目次の項目が具体的に説明されているならば、上祐史浩氏は「脱皮」あるいは「脱皮しつつある」のかもしれない。一気に原稿を読み終えた。(中略)そして、対談では私が指摘した疑問に上祐氏は具体的に答えている

    (『オウム事件 17年目の告白』の「特別検証」寄稿より)



    今回は、この本の目次を見た段階でぜひ(上祐氏と)話をしてみたいと思ったんです。 というのは、オウム真理教が起こした数々の事件についてだけではなくて、上祐さんのご両親の話が書かれていたからです。

    これは率直に驚きでした。  事件について語るのは、社会とオウムの対立について語ることです。 それに対して、自分と両親について語ることは、「社会の中のオウム」について語ることだと思うんです。

    多くのまじめな若者たちがどうしてオウムに魅力を感じ、さらには凶悪な犯罪に走ってしまったのか。

    日本社会がどうしてそのような集団を生み出してしまったのか。

    祐さんがそれを考える中で自分と両親の話に行き着いたのだとしたら、オウムばかりでなく、現代社会におけるカルトの問題、若者の内面に潜む根源の問題にまでたどり着いたはずだと思えたんです。(中略)

    本書を読み、今日のお話も聞いて、上祐さんや周りの人たちが大きく脱皮しつつあることはわかりました。
    (『オウム事件 17年目の告白』の「検証対談」より)



    地下鉄サリン事件などを「内部」からどうみていたか。 はじめて知ることばかりでした。 カルト対策としても意味ある告白だと思います。
    (有田芳生さんtwitterより)



    人間っていうのは変わりうるものだと僕は思ってますから、多くの今日の参加者の皆さんが上祐の今度の本を読んでないうえでの議論なんですが、僕は読んだうえで来ているんで、この17年間ここまで変わったかっていう印象がものすごく強いんですよ。

    で、番組でも言ったけども、自分の父親とか母親のことについてですね、彼が普通なら語らないようなことまで書いているんですよ。

    の心境の変化っていうのは、やはり変化として認めておかなければいけないというふう思うんですよね。(中略)

    当時は33歳ですよ。それが50歳になって自分の人生どうかっていうことを考えながら、彼なりに努力をしつつある経過だっていうふうに僕は見なければいけないと思っているんで、批判するのは簡単だけれども、人間というのは変わりうるものだっていうふうに見ないと、それはもう自分に降りかかってくることなんじゃないんですかね。
    (そこまで言って委員会「辛坊たまらん」(読売テレビ)での発言より)



    ●下條信輔さん(認知心理学者・カリフォルニア工科大学生物学部教授)

    オウム事件関係の類書の中で「もっともよく整理され」「もっとも深く突き詰めている」と評価が高い。

    事件の経緯についていくつもの新事実が語られているが、何と言っても麻原と若い信者たちの心理を、内側から分析したのが出色だ。(中略)

    者はといえば、かねてから抱えていた謎を解く、大きなヒントを本書から与えられた。インパクトが大きかったので書き留めておきたい。(中略)

    今「麻原オウムの過ち、自らを含む信者たちの妄信の過程」と書いた。これらの点については、優れた知性が全力を挙げて解明せんとした痕跡を、少なくとも筆者は認める。(中略)

    個人的には本書によって「なるほど」と解明のヒントを与えられた大きな謎が、ふたつほどあった。
    「オウム事件17年目の告白」を読む(WEBRONZA・朝日新聞社)より)



    ●鈴木邦男さん(政治活動家、新右翼団体「一水会」最高顧問、思想家)

    1月22日(火)はロフトプラスワンで元オウム真理教幹部の上祐史浩さんに会った。『オウム事件17年目の告白』は力作だ。

    なぜ、オウムに魅せられたのか。なぜ麻原を師としたのか。なぜあんな事件が起きたのか。そして麻原との訣別…などについて、実に真摯に語っている。(中略)

    20年以上悩み、逮捕され、極限を見た上祐さんの体験をこうして聞ける。とても貴重です。又、貴重な本です。じっくり読みました。感動しました。
    鈴木邦男氏のサイトより)



    ●鴻上尚史さん(劇作家・演出家)

    時代が生んだといえる犯罪は、その原因を考え続けることが、次の時代のために必要だ
    と思うのです。(中略)

    「なぜ麻原を盲信してしまったのか」は、「(中略)つまり、正しいから信じるのではなく、自分を高く評価するものを信じたいという心理である」と書かれています。

    これは正直な言葉だと感じます。

    (中略)早稲田の大学院まで出て、小惑星探査機「はやぶさ」でやがて有名になるJAXAに就職までした人物が、「自己存在価値に飢えていた」と書きます。いえ、エリートであるからこそ、常に競争にさらされ、自分が勝つか負けるかに敏感になるのでしょう。

    この部分は納得できました。
    『週刊SPA!』2013/3/5・12合併号に掲載された書評より)



    ●『夕刊フジ』(2013年2月27日号)

    オウムの内情や犯罪へ手を染めるに至った経緯を詳細に明らかにした。(中略)

    教団幹部しか知らなかった内情を子細に暴露。(中略)
    当時オウムを追及した有田芳生氏との対談も収め、読み応えがある。



    ●保阪正康さん(ノンフィクション作家)


    上祐書はオウムが起こした各種事件をすべて自己批判、サリン事件は、麻原の予言的中演出のために強行されたとの自説を披瀝(ひれき)する。

    「麻原は極度の誇大妄想と被害妄想の人格障害(精神病理)だった」との断言にあるように、いわば憑きものが落ちての自己省察の書である。なぜ麻原に魅かれたか、私はオウム人だった、の分析で語り続ける。
    『朝日新聞』2013年2月17日掲載の書評より)