瞑想法
ひかりの輪で行っている瞑想法のコーナーです。仏教的瞑想法、瞑想用の聖音・お香・音楽などをご紹介。

瞑想と3つのタイプ

2.瞑想とは何か?――その三つのタイプ

1.瞑想とは何か?

 瞑想を専門的に定義するならば、瞑想とは、「心の安定と集中をもたらす修習(しゅじゅう)」ということができます。

 この修習とは、「繰り返し行うこと」を意味します。そして、心が安定して集中している状態を瞑想状態といいます。言い換えれば、思考や感情が静まりながら、ないしは、自分の意志のもとに思考や感情を制御しながら、ボーッとなどしておらずに、意識は鮮明であり、何かに集中している(何かに集中が可能な)状態です。

 瞑想は、漢訳の仏教専門用語では、「禅定(ぜんじょう)」といいます。または、「禅(ぜん)」や「定(じょう)」と呼ばれます。禅は、日本語として馴染みがある「座禅」の禅です。座禅とは、「座って行う瞑想」です。同様に、「立禅」、「歩行禅」もあり、それぞれ「立って行う瞑想」、「歩行しながら行う瞑想」を意味します。禅定は、禅と定の複合語で、おそらく中国で出来た言葉だと思われます。

 この禅と定のサンスクリット語の原語は、ディアーナ(静慮)とサマディ(三昧(さんまい))であり、これはヨーガでも説かれる言葉です。この二つには、それぞれの意味がありますが、それは宗派・経典によって異なる面もあるので、ここでは省略します。

2.ひかりの輪の3つの瞑想の分類
 
 そして、ひかりの輪では、以下の通り、瞑想を3つのタイプに分類しています。

①身体的瞑想

 体の使い方と心の状態は深く関係しています。よって、体を整えることで、心を制御することができます。そこで、一定の特定の体の使い方によって心の安定と集中をもたらすものを身体的な瞑想と呼んでいます。

 そして、実は、ヨーガが説く、一定の姿勢(体位・ポーズ)、体操、呼吸法などは、この身体的な瞑想の一部です。巷では美容やダイエットのためのヨーガ体操がはやっていますが、ヨーガの本場のインドにおいては、ヨーガの体操や呼吸法は、健康を増進するとともに、心をコントロールすることが目的です。そもそもが、ヨーガとは、インド式の体操のことではなく、心のコントロールという意味です(より厳格に定義すると、ヨーガとは「心の働きを止滅すること」)。

 体の使い方と心の関係を研究する身体心理学の調査研究の結果として、体操によって体をほぐし、筋肉の緊張を解消して、血流などをよくすることで、精神的にもリラックスすることが確認されています。また、深い深呼吸(特に吐く息を長くした深呼吸)がリラクゼーションをもたらすことも確認されています。同様に、姿勢についても、うつむいた姿勢が、ネガティブな心の状態をもたらし、前を見ることが、ポジティブな心の状態をもたらすことも確認されています。姿勢・筋肉の状態・呼吸以外にも、表情・発声・歩行の仕方が心の状態と密接不可分であることが確認されています。

 ひかりの輪でも、この身体的な瞑想の中で、姿勢法(姿勢瞑想)・体操法(体操瞑想)・呼吸法(呼吸瞑想)に加えて、歩行瞑想を解説・実習しています。

②感覚的瞑想
 
 感覚的瞑想とは、見たり、聞いたり、自ら話して聞いたりして心が静まるものをいいます。例えば、見て心が静まるものとは、雄大な自然の中に身を置いてそれを見ることや、心が静まる仏像やその写真を見ることなどが含まれます。見たり、聞いたりすることで、心が静まるものを(聖なる)シンボルと表現することがあります。見て心が静まるものは、視覚的シンボル、聞いて心が静まるものは、聴覚的シンボルです。

 そして、ヨーガや仏教では、心を静めるために唱えるマントラ(真言)が昔から説かれてきました。このマントラも、聴覚的なシンボルの一つです。身体心理学では、特定の音の発音・発声が、心を安定させる、解放させることがわかっています。そして、古来のマントラは、そうした音を多く含むことが確認されています。

 また、仏教の法具には、それを聞くと心が落ち着く音を奏でるものがあります。仏教の法具のヒーリングサウンドです。様々なタイプの法具があり、これは「仏教法具によるサウンドヒーリング」のコーナーで紹介しています。同様に、瞑想音楽なども、この感覚的な瞑想の一部です。

 最後に、実際に外界に存在するものを見たり、聞いたりするだけでなく、心の中で、何かの視覚的なイメージを形成すること、すなわち、イメージング、ヴィジュアリゼーション、観想などと呼ばれるものです。密教の瞑想には、このタイプが多く含まれています。マントラ(真言)も、実際に声に出さずに、心の中で唱える場合があります。

③心理的瞑想

 これはもっぱら、精神的・心理的な瞑想です。仏陀の教えに基づいて、煩悩を静める効果を持つ、特定の(正しい)物の見方、考え方、心の働きを修習することなどが含まれます。後でご紹介するように、ひかりの輪では、初期仏教の最も基本的で主要な瞑想であり、過剰な自己愛・自我執着・物事へのとらわれを弱める、四念処(しねんじょ)や四法印(しほういん)といった瞑想を紹介しています。また、全ての生き物・存在を愛する(万物愛)瞑想として、これもまた初期仏教の時代から行われてきた四無量心(しむりょうしん)の瞑想や、ひかりの輪のオリジナルの万物愛の瞑想として、輪の読経瞑想と呼んでいる一連の瞑想があります。

 なお、この心理的な瞑想の中には、特定の思考や感情を修習するのではなく、ラージャヨーガなどで行われているような、各種の精神集中を中心とした瞑想も含まれます。

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