『心身の健康・心の安定に役立つ歩行瞑想』(2019年11月17日大阪 61min)
筋肉をほぐす。体を温めて血流を改善。生活習慣病の予防の有酸素運動となる。野外で浴びる日光はビタミンDの増加させ骨や歯を強くし、セロトニンという精神安定に役立つ物質の分泌を促進(過剰な日光は紫外線のダメージがある)。朝の歩行は体内時計をリセットし、生活のリズムを整える。
2.歩行瞑想のやり方
歩行瞑想のコツは、ヨーガの体操・呼吸法に共通する部分が多いが、①背筋を伸ばして、全身に余計な力を入れずにリラックスする、②腹式呼吸で、大きくゆったりとしたリズミカルな呼吸をする、③視線は、足元が危なくなければ下に落とさずに前方を見る。④私語は慎む、など
上級者的な実践としては、歩行瞑想をしながら、以下のいずれかの瞑想をする。①心の中でマントラ(真言)・読経瞑想などを行う。②法則に関する思索を行う。③地面に足の裏面が接する部分を意識し、自分が大地と一体である感覚を持つように努める。
最後に、歩行瞑想の時間を前半と後半に分けて、以下のように行うやり方もある。①歩行瞑想の前半は、ややスピードを上げて歩いて、体を温めて多少汗をかいて、血流と気の流れを改善し、②その後に、ペースを落として瞑想(上記)を重視する。
3.登山での歩行瞑想の行い方
修験道は、聖山に登拝することが修行。修行としての登山のやり方は、①開始前に柔軟体操。②腹式呼吸でゆったりとした呼吸で登り、これを保つため、慌てずに一定のペースを保つ。③全身に余計な力を入れずにリラックス。④私語は慎み、雑念を排して登り、山と一体となる感覚を培う。⑤錫杖(ないしは登山用のスティック)を用い、両足を含めて3点で体を支える。⑥両手が自由になるように、荷物はリュックに入れて背負う。⑦こまめに適度に水分を補給し、脱水症・高山病に注意。
4.入浴の効果とやり方
入浴も、筋肉の弛緩・血流の改善に役立つ。湯船に入る時には、入る前に「かけ湯」と「かぶり湯」をする。かけ湯は、入浴前に手足などの心臓から遠い部分からお湯をかけることで、心臓などへの突然の負担を避ける。かぶり湯は、頭部や首にお湯をかけ、脳貧血などを防ぐため。入浴で汗をかくので、水分等の補給が必要。