内省法「内観」
「ひかりの輪」で、内観の世界的権威の方にご指導いただきながら実践している内省法「内観」についてのコーナーです

実践レポート・体験

内観を実践した方の感想

 「ひかりの輪」では、自己反省法・内観を、大学教授の内観専門家の先生にご指導いただき、取りいれています。 定期的に、「1日内観」を中心とした内観セミナーを行っており、一般の方のご参加も受け付けています。

 ここでは「1日内観」の参加者の方の感想文の一部を、以下にご紹介します。

 感想を見ると、集中して行う自己反省法・内観は、たった1日でも、大きな効果を感じられる方がたくさんいらしゃることがわかります。

 内観とは、浄土真宗の一派に伝わる「身調べ」という修行法から派生し、その後、宗教的な要素を取り除いて、誰もができる自己反省法として確立されたものです。学校教育や矯正教育、企業研修にも取り入れられ、学会もあって、海外にも広がっています。

 その方法は、いたって簡単で、内観専門家の指導のもと、自分がこれまでの生涯で、両親・親族・友人知人などの周辺の方々から、

①していただいたこと
②して差し上げたこと
③ご迷惑をかけたこと

を1つ1つ思い出していくという作業を、一定の手順を踏みながら、丸1日~1週間ほど集中して行なうというものです。

 なお、親がいない人は、親代わりに育ててくれた人を親と見て行っていきます。

 この貴重な内観の実践の機会をいかしていただきたく、皆さまのご参加をお待ちします。今後のスケジュールはこちらをご覧ください。

 以下、参加者の皆さまの感想文の一部を、実施した時期別に分けてご紹介します。


●2012年6月~7月の内観の感想文
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◆1 ひかりの輪スタッフ


◎上祐史浩 40代男性 (ひかりの輪代表)

思い出す前と比較すると、自分の家庭が明るく感じられるようになった。
問題はあったが、それを最小限にとどめ、経済的な支えを提供し続けた父母の努力を認識する一方で、父母の労苦を察することなく大学院まで依存し続け、その直後出家し、親を離れた自分を認識した。
育てる、扶養する責任を背負った大人と、そうでない子供の違いは大きい。
今後は、その恩返しの責任を負うのが道。


◎水野愛子 50代女性 (ひかりの輪副代表)

父に対しての自分を調べました。していただいたことが多く、お返ししたことが余りにも少なかったことに改めて気づきました。
父については感情的に心に残るできごとが多かったのですが、それらは内観の見方からしたらスルーしてしまうことばかりで、内観の3つの身調べが、客観的に(私情は関係なく)とらえることで、他人に支えられてきた自分が浮き彫りになるのがよくわかりました。
両親が私を育てる際にいくらくらいかけてきたかを紙に書いてみましたが、22才までで、1500万円以上になりました。金額もさることながら、食事の世話ひとつとっても、食べ物として口に運ぶまでの、多大な労力と私に対する愛情など、両親から受けた恩恵は計り知れません。
両親のみならず、自分が周りから支えられて、今の自分があることと、当たり前のことととらえがちなことにも、感謝の気持ちを忘れないで生きていきたいと思いました。お世話下さった先生に感謝致します。ありがとうございました。
できれば一度は一週間かけてじっくりと内観ができたらよいと思いました。


◎細川美香 40代女性 (ひかりの輪副代表)

内観をやり始めたころは、集中しづらかったが、徐々に集中することができた。
前回、母について行いましたが、今回再度行ってみて、まだ内観しきれていない部分があることがわかり、その部分の理解が深まり良かった。
母についての引っかかりについて、手紙を書いたことで気持ちの整理がつきよかったです。
この作業は父についても必要だと思っていますので、機会があればやりたいと思います。
やはり、人は多くの人に支えられながら生きている、生かされていることがわかりますが、普段の生活の中で、そのような意識を持つことの難しさと同時に感謝の気持ちを持つことの重要性を改めて感じました。
なかなか謙虚になることは難しく、油断をするとすぐに傲慢になる自分に気がつきました。
日々の中で、万物恩恵・万物感謝を心がけて行きたい。1日を使ってこのような時間を持つことができたことに感謝です。


◎T・T 50代女性 (ひかりの輪千葉支部長)

以前1度やったことがあり、今回は比較的なれていたのですが、小さい頃のことはなかなか思い出せませんでした。
あらためて両親にしていただいたことのありがたさ、育てていただいたことの大変さがわかりました。自分は子育てをしていないので、その大変さがわからないのですが、なかなか大変なことだと思いました。
親孝行をあまりしていないので、してあげたいと思いました。
オウムに入って事件等でいろいろ迷惑をかけてきたので、申し訳ないと思います。最近は、たまに電話で話して安否を気づかっています。


◎E・T 40代女性 (ひかりの輪大阪支部長)

高校生までは、親への依存が強かったため、「していただいたこと」「してさしあげたこと」「迷惑かけたこと」を6:1:3位の割合で少しは思い出せたが、20代以降の自分は、自分が苦しい時、次に余裕がある時は母のことを思い出すが、自分が楽しい時、何かに夢中になっている時、母のことを全く視界にも置いていなかった事に気づきました。(それは、顕著にわかりました)
私は自分のことに夢中で、都合の良い時だけ母に感謝をしていた。母は、いつも私が帰る場所、立ち寄れる存在としていてくださいました。
母は自転車に乗れなかったので、重い買い物を遠くまで歩いていってくれたことなど、細かい、しかし大変であっただろうことを、いくつか思い出しました。
自分がどのような時どのような場面で、母に何をしていたか、していただいたことにどう感じていたかなどは、今の自分の思考や人への見方、人との距離の取り方などに反映されていると思いました。
内観は本当に、万物恩恵・万物感謝の土台となるものだと思いました。


◎山口雅彦 50代男性 (ひかりの輪名古屋支部長)

あらたに父母に対する見方が変わったということはないのだが、相当にインパクトがあった。
主に、母に対して、産んでくれたこと、育ててくれたことへの感謝が強く出て、オウムの失敗を反省し、償うことが母に報いることだと思った。
19の時、母は亡くなったが、その母に手紙を書き、また母からの返事を書くといった作業によって、母の死をしっかりと納められたように感じる。しばらく涙と鼻水でたいへんでした。
父とは、オウムのことの和解ができていないので、それをしないといけない、安心させないといけないと、新たに強く思った。
やることは単純なことだが、効果は高いと思った。
面接者の控え目な対応が、重要なのだと思った。
これは素晴らしいものだと思う。


◎U・S 40代女性 (ひかりの輪長野連絡所長)

自分が守られた中で生きていたにもかかわらず、自分だけの力で生きているかのような、自分勝手な気持ちでいたことがよくわかりました。
父からは、とても大きな大切なことを教えてもらっていたのだということに気づき、心の支えが得られた気がします。


◎宗形真紀子 40代女性 (ひかりの輪監事)

3回目の内観でした。2009年に2回内観を行い、今回2年半ぶりでした。
前回2回の内観で、気づかせていただいた、たくさんの恩恵について(母について)、その後自分なりに、できる恩返しの実践をさせていただいていましたが、今回、もう一度内観することで、その恩恵の大きさに改めて気付かされました。
母あっての自分であり、オウムを抜け出すことができたのも、母の優しさ、愛のおかげが、とても大きかった、多くを言わずとも、母から感じた、いただいたものが、私を正気に戻してくれたと思いました。
普段は、仕事の忙しさから、ここまで長時間内観を行うことがないので、改めて貴重な機会でした。
前回の内観の後、直接、母と接する機会がふえ、長年の時を埋めつつあるので、母の様子などについて、思い出しやすくなっていると思いました。
たくさんの、日々出会う人や、接する人について、内観をできる限り行っていきたいと思います。(日常内観)。また、恩返しの具体的実践をふやしていきます。
長野にて、静かな環境で内観でき、とてもありがたかったです。
(先生には)遠路お越しいただき、本当にどうもありがとうございました。
できるだけ多くの、ひかりの輪会員や、縁ある人に受けていただきたいと思います。
心のゆがみ、傷のある人がとても多いので(現代人一般)大きな人生の宝になると思います。


◎K・Y 50代女性 (ひかりの輪福岡支部長)

前回の内観に比べ随分と親に対しての壁がとれていて、素直に申し訳ないという気持ちで一杯です。
最高の親孝行したつもりが、人生最大の親不孝してしまったと思っています。
してもらったことの連続で、して返したことが本当に少ない人生でした。また、どれだけの辛い思いや悲しみを与えてしまったことかと思います。
これからの残り人生、精一杯、親に対してもやれることをして、つぐなっていきたいと思っています。
内観をやる度に、心をみつめ直すことができ、反省が深まります。こういう機会を与えて下さったことに感謝いたします。
ぜひまた、こういう機会を与えていただければと思います。又、よろしくお願い致します。


◎40代女性 西日本 専従会員

いろいろと思い出したのですが、いざ言葉に出そうとすると忘れて、すぐ思い出したというものが多かったです。
「してあげたこと」は、ほとんどなく、あったにしても、純粋に母のためと思ったことはさらに少ないように思います。「してもらった」ことは多々あり、事実は事実としてとらえても、場面、背景や状況なども思い出すと、「してもらった」としても多分、このような周りの状況もあって...と、裏読みしている自分も出てきました。
ただ、3つの場面を思い出せば思い出す程、自分の心の中に固い蓋があり、気持ちが出てくるとあえて、何か否定する自分がいることもわかりました。
心がひねてる部分があるということもわかりました。
事実だけを思い出すと、必ず分析を始める自分がいる。これが感謝を遠ざけてるなというのも気づきました。
ただ、それとは別にわからない感情のままに涙が止まりませんでした。
多分、「してあげたこと、迷惑をかけたこと、してもらったこと」の事実はとらえたとして、やはり何故、この時にこの感情で物事をとらえたのかという思いが生じます。
何故、自分は、このような思考に至るのかという、もともとの原因を知りたいと思うので、その解決についてはどのようにすれば良いのか、指導が欲しくなります。


◎T・M 60代女性 西日本

赤ちゃんは一人では絶対に大きくなれないことは分かっていました。しかし、現実には、両親への感謝がなくて、一人で大きくなったような、愛情に欠けた私でした。
私が元気に育つように、偏食する私にとても気を遣ってくれたこと。素直に育つことを喜んでくれた母を見て、頑張ろうと子供心に思っていました。
母が死ぬまでに感謝の言葉「今まで育ててくれてアリガトウ」が言えていたらどんなに喜んでくれただろうと、今日、思いました。今頃それに気づいて泣けて泣けて仕方ありませんでした。心から感謝の気持ちが出て来た時、低体温の私が、熱くなりました。
何でずっと熱いのだろうと思ったら、体温が上昇していたのです。父親と小学校低学年の頃から気持ちが通じなくて、淋しい目にあわせていたことに気づきました。ありのままにものごとを見つめることが大切だということを、今日、先生から教えて頂き、これから頑張ります。


◎K・D 40代男性 東日本

かなり気持ちがうすらいでいる当時の単なる「景色」ととらえていたことや、当たり前ととらえていたことが、実は両親の血と汗によってなされていることに気がついた。
風呂に入る前に脱ぎ捨てた衣服が、数日後にタンスの中にきれいになって収められている。
朝起きると、食事ができている。
散らかしたはずのものが片付けられている。
こういったことが、今回の内観により思い出されたが、この時点では感謝の気持ちは生じないが、これを私の見えない所で、母親が毎日寒い日も疲れた日もコツコツとやっていたことに思いをはせると、感謝の気持ちが生じた。
事実の羅列と共に、それを裏で実現化している姿を想像することが必要に感じた。
なにげなく46才になったが、これまでをもっと詳細に振り返り、感謝する必要を感じた。


◎K・S 80代女性 東日本

1日部屋に入っての内観はできるか、とても心配しましたが、椅子を用意して下さったので何とか先生の誘導により何とか最後まで達成することができました。感謝しております。どうもありがとうございました。


◎K・Y 40代女性 東日本

普段はなかなか集中して考えられない、両親に対する恩というものをあらためて感じました。そして、それに対してほとんど恩返しができないどころか、苦しめてしまったことの多い自分を反省することが、少しですができました。
1日という短い時間でしたが、手応えを感じることができました。でも、まだまだ感謝の念が、自分は浅いということもわかりましたので、日々、感謝の瞑想をしていきたいと思います。
それによって、心も豊かに、幸福になってゆけると感じました。
また、父はもう他界しましたが、母に対して、具体的に恩返しをしてゆきたいと思う気持ちが強まりました。
また、自分が母にとってどんな娘だったかを考えることによって、自分の性格の問題点や欠点を、冷静に発見でき、それを直してゆきたいとも思いました。本当に、今回はお世話になりました。ありがとうございました。
参加する前は集中できるかどうか不安だったのですが、面接に来ていただけるので集中することができました。ありがとうございました。
できれば、また参加させていただきたいです。
少しでも長い時間、集中して内観する機会があれば、ありがたいです。


◆2 ひかりの輪会員


◎S・Kさん 60代男性 西日本

内観は初めてではなかったが、半日以上もの間、自分だけ見つめるということは初めてであった。
もともと、自分のこども、とくに幼少の頃については明確ではなく、記憶が少ないことは気にしていることだった。
今回もやはり、とくに小学校に入る以前は、まったくといっていいほどなく、現実には、不明確なままだった。
それでも、時間とともに、かなり明確に、今までで思いもつかなかった場面があらわれたのは、今回の内観があったが故と思っている。
また機会をつくって、もう少し長くやってみたい。


◎N・Hさん 40代男性 西日本

内観しなければ、一生思い出すこともなかったであろう事柄の数々を思い出すことができました。
今回、母親を通じて自分の人生を振り返ってきましたが、改めて、色々な人々に支えられながら「生かされて」きたのだということを実感できました。
有難うございます。


◎40代男性 西日本

母について、いかにしてもらったことが多く、してあげたことが少なかったか振り返ることができました。
一日一日、その日にしてもらったこと、してあげたこと、迷惑かけたことを、3分でも、その日に内観できたら感謝の気持ちが生じたことでしょう。
人生、これまで何があったか思い出すことの大切さを知りました。
この気持ちが他の人にも伝わればいいと思いました。


◎T・Jさん 20代男性 西日本

以前に自分は東京のセミナーの時に何日間か内観をさせていただいたのですが、その時とくらべたら今回の一日内観ではいろいろな事が思い出せてよかったです。
前回の時は昔を思い出そうとしても、罪悪感が強すぎて思い出したくなかったり、睡魔に負けてしまい眠ってしまったりしましたが、今回はもう少し踏み込んで思い出せました。死んでしまった祖母に対してはすごく申し訳ない気持ちでいっぱいですが、先生から、「手紙を書いて、お墓にお供えしたらいい」とアドバイスを頂いたので、書こうと思います。まだ生きている方に対しては、できるだけ速やかに今の気持ちを伝えられたらいいと思うので頑張ります。
本日はお忙しい中、貴重な機会を提供していただき、どうも有難うございました。


◎O・Tさん 50代女性 西日本

母の幼少~高校までを思い出しましたが、普段思いおこす事がほとんどないので、色々思い出し、してもらった事など考えるのはとても楽しかったです。母はずっと働いていて、帰りもおそく、小学5年までずっと「かぎっこ」で割とお金だけはらってもらって「ほうりっぱなし」ではなかったかと思っていましたが、その頃のやさしい顔が思い出され、内観によってたいへん愛されていた事に気づきました。
また、本当に「光陰矢の如し」と実感しました。思い出した母の姿と、今77歳の母をくらべて、親の生きているうちにもっと喜んでもらう事をしなければいけないと思いました。親が生きている時にこんな機会があり、よかったです。
短時間で申しわけなかったですが、たいへん有意義だったと思います。ありがとうございました。


◎K・Tさん 50代男性 東日本

初めて「内観」を体験しましたが、自分の内側を見るのは容易ではなくて苦労しました。
母に対する自分を、幼少期から内観して、いかに自分が「していただいたこと」に気づかず、あたり前のように生きて来たかに気付きました。「一日内観」では、やはり時間が短く、また初めてで慣れていないため、これを機会に内を見る時間を作りたいと思いました。


◎T・Kさん 40代男性 東日本

本日はありがとうございました。
10時間以上の内観を行い、心身共に疲れましたが、貴重な体験をすることが出来ました。
まず私は両親に対する批判心が強く、成人してからもそれを乗り越えることが出来ずに悩むことが多かったのです。
暴力的な父親を「熱い虐待」、自分の息子に対して無関心(と私が感じている)な母親を「冷たい虐待」と呼び、今も苦手意識を持ち、彼等からしてもらったこと、してあげたこと、迷惑をかけたことなどを幼少期から現在まで順序立てて思い返してみるなどということはしたことがなかったし、しようとも思わなかったのです。
しかし、本日内観を行ってみると、冷たいと思っていた母親からも実に多くのことをしてもらっていたことがよくわかりました。
親として出来て当たり前と思われていることには多くの人がいちいち感謝をしていないと思いますが、それだけでも大変な苦労を私のためにしてくれていたことがわかりました。
また、他にも忘れていた様々なしてもらったことを思い出すことが出来ました。
それに比べると、してあげたことや迷惑をかけたことは、なかなか思い出すのに苦労しました。もしかしたら、してもらってばかりだったのかも知れませんが、これからも内観を深めて思い出していこうと思います。
父親に対してはまだまだ心に深いわだかまりがありどうしても感情的になってしまって、してもらったという純然たる事実だけを思い出すのに苦労しましたが、先生の適切なお導きにより、後半は事実としての、してもらったこと、してあげたこと、迷惑をかけたことを多少は思い出すことが出来ました。
今後も空いた時間を有効活用し、内観を深めて行きたいと思います。
本日はありがとうございました。


◎Oさん 30代男性 西日本

しばらく前からあった父とのあつれきに対して、この内観を行ったことで、完全ではないものの、少しずつほぐれていく感じになり良かったです。


◎Mさん 50代男性 西日本

小さい頃、母がおさない兄弟を連れ、車のない時代、毎日、病院へ連れて行ったことを思い出して、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
まだまだ自分はごう慢であり、感謝の気持ちが足りないということに気がつかされました。
ふだんこのような時間は、なかなかとれず、貴重な一日を過ごさせて頂きました。
今後、父に対しての内観を行ってみたいと思います。
ありがとうございました。


◎Oさん 40代男性 西日本

幼少期の母に対しては、おぼろげで夢のようでもありましたが、少しずつ現実の出来事としてじわじわと今の母と自分をつくってきた歴史をふり返る長い旅であり、今後の親孝行を考える力となりました。
亡き父については、闘病の苦しみの姿など思い出さないようにしていたので、ふだんできないことも意識的に想起しましたが、苦しみや悲しさでなく、それぞれの時期の父の慈愛を感じて、安らかな感謝にいたることが出来たように思います。
両親について、区切りよく内観となり、お盆の帰省、墓参りに自分を再生させたい。
先々、機会をみつけて、一週間とか長期の内観に参加してみたいです。


◎Yさん 40代男性 西日本

両親が今まで私に対して、いかに多くのことを与えてくれていたか気づきました。色々な事があったけど今の自分を受け入れて愛情をそそいでくれている両親には本当に感謝したいと思います。
自分はしてもらうばかりで、両親に対して、してあげたことはほとんどありませんでした。これからは、もっと両親ともコミュニケーションをとって、感謝の気持ちを伝えていけるようにしたいと思います。


◆一般参加者


◎Fさん 40代男性 西日本

今日の内観がなければ、自分のことを反省する事はなかったと思います。参加して良かったです。


◎Tさん 60代男性〔オウム体験あり〕 西日本

1度7日間の内観の経験がある為、今日のテーマである母親に関する自分の過去を数十年も前から調べる事は、大変な作業だと思っていました。約30~45分間で、数年単位あるいは、10年単位の自分調べは、大変かけ足になり、面談していただいた後も、記憶の逆戻りが止まらず、しばらく前のテーマを引きずっていました。
しかし終わり頃になると、このかけ足にも慣れ、つまみ食い的ではあるが、記憶の奥にある、日頃思わない事までが出てきました。
また、このように内観を始めていくと、日頃何か事ある毎に、母親の事、父親の事について、自分の係わりをちょくちょく内省している事に気付きました。
短い時間でしたが、とってもぜいたくな、貴重な時間を与えていただいた事に感謝します。
なかなか、今日の様な時間は作れませんが、是非何度も今日の様なチャンスを与えていただけるとうれしく思います。


◎Nさん 50代男性〔オウム体験あり〕 西日本

祖母について内観いたしましたが、成人する頃までの家での「食事の記憶」が、父と共働きだった母親ではなく、全て祖母の手料理であることに気付き、少しおどろきました。母親を内観すれば、ちゃんと母親の味も思い出すでしょうけど。
優しく、孫である私を可愛いがってくれて、両親からかばってくれたおばあちゃんに感謝の気持ちと、「また会いたい」という思いがあふれてきて、心が温かくなりました。
短時間で残念ですが、参加できて良かったです。
ありがとうございました。

(※肩書は当時のものです。)


●2012年10月~2014年の内観の感想文
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◆スタッフの感想

◎T・Tさん 50代女性 東日本

1日内観は3回目となります。今回は、祖母・祖父に対する自分の調べを行いました。

祖母に対しては、小さい頃から過干渉で口うるさい人だという印象があり、精神的に負担になったり反発したりすることが多かったのですが、今回内観をしてみて、良い面を見られたと思います。

もう昔のことなので忘れたことも多かったのですが、祖父母の恩恵をあらためて見直すことができました。このような機会を与えていただき、自分が他人の恩恵を見られるようになり、ありがたいと思います。

他人の欠点や悪いところばかりを見るのではなく、良いところや自分に恩恵を与えてくれるところを見る訓練になります。


◎T・Eさん 40代女性 西日本 専従会員

母親について2回目の内観だったので、今回はだいぶ整理して思い出すことができました。
また、思い出す事柄も、色、におい、その時の空気、雰囲気など、以前より鮮明に出てきました。
母にしていただいたことを思うと「無私」という言葉がぴったりです。

本当に母は、自分のことを考えたり、楽しんだりすることは、ほとんどなく、常に子どものことを考え生きてきたのだと、あらためて感じました。
今の私でも母と同じことはできないので、若くして○人の子を守り、育ててきた母は偉大だと思います。

今度は私が感謝を伝えて母を応援して恩返ししたいと思います。
私と母の間のことを思い出すにしても、これだけのストーリーがあり、父、他の家族、出会った人々、すべての方にストーリーや恩がある。
他の人にも、それぞれのご縁やストーリーがあると思うと、他の人生をより尊いものに感じます。


◎T・Eさん 40代女性 西日本
(金額部分/兄弟の人数等は個人情報のため開示いたしません)

養育費の計算(自分が独立するまでに親が費やしてくれたすべての養育費の計算をすること)は、その額にも驚きましたが、お金を払われていることが目には見えないため、これだけ多岐にわたる経費を親が払ってくれていたという自覚が全くありませんでした。

養育費計算は、ざっと○○○○万くらいでしたが、きっと抜けているものもたくさんあり、○○○○万は行っていると思います。私は○人兄弟なので、○人分の その費用を親が捻出したと思うと、決して大きな会社にいたわけではないので、すごい努力をしてくださっていたのだと思いました。

これからは父への恩返しをしていきたいです。


◎S・Yさん 40代女性 東日本

多くのことは思い出せませんでしたが、思い出していくうちに細かい所を思い出してきました。

祖母について思い出していくうちに、いろいろな人にいろいろなことを教えられて、いろいろなことをしていただいて今の自分があるのだと思いました。自分の中にいろいろな人の存在があるのだなと思いました。
していただいたことのほとんどを、当然のことのように考えていたと思いました。

二度目の母についての内観では、色や光の強さ、大きさや、手をつないだときの母と自分の背の高さなどを思い出し、その時の光景の中にひたってしまうことがあり、幸せな気持ちでした。


◎M・Tさん 50代女性 東日本

今回は母親のことについて調べました。迷惑をかけたことなどは、あたりまえのように思っていました。
親のありがたみがわかりました。


◎O・Tさん 40代男性 東日本

自分が今までしたことの中で、今まで気づいていなかったエゴイスティックな一面、また良い意味で「自分はこういう人間である」と思っていたイメージにそぐわない自分に新たに気がつきました。

そして、それは自分の周りの人が持っている許し難い要素と同じであることに気づきました。
日常生活に戻って、自分の心がどれだけ変化しているか楽しみです。


◎M・Tさん 40代男性 東日本

自分が母からしてもらったことがこれだけあるとは、あまり意識していなかった。

それと同時に、自分がしてあげたことがこれだけ少なかったのは、びっくりしました。
迷惑についても、自分自身ではあまりなかったように認識していましたが、思い返すとかなりあったことに気づき、反省しています。

物事の見方が偏っていたことに気づいたのは大きな収穫でした。


◎S・Fさん 50代女性 東日本

母親にしてもらったことは食事、洗濯、買い物、弁当作り、それを毎日という膨大な量を、ずっとやってもらっていたことに気づきました。
それを当然のことのように思っていたのですが、大変なことだったと思います。
今思うと、小学生でも食事、洗濯、買い物はできたので、もっと自分でやっていたらと思います。

父親に関しては、節目節目で黙ってどんとやってくれたという感じで、自分を全肯定してくれていたことに気づき、それは大変ありがたいことだと思います。

本当にありがとうございました。静かな面接よかったです。


◎S・Oさん 60代男性 東日本

今まで親に対する感謝の気持ちが足りなかった。
親の恩恵を忘れず、恩返しをしたいと思いました。


◎Y・Kさん 50代女性 西日本

内観するたびに思うことは、オウム・アレフ時代が、いかに傲慢な考え方、自己中心的だったかということを、思い知らされます。
また、周りの方々にどれだけしていただいたことが多く、して返したことが少なく、迷惑をかけたことが多いかに気づかされます。

今後は、これはまずいなと気づいたことは改善して、できるところから恩返しをしていきたいと思います。


◎Y・Kさん 50代女性 西日本

父に対する自分の内観を行いました。
オウムに長く出家して、多大な心配や迷惑をかけ、最大の親不孝をしました。

それにかかわらず、実家に返れば迎え入れてくれるし、生活などが大変だろうということで、お金まで時々くれる。
ここまで親に心配・迷惑をかけてきたのに、どうしてここまでのことをしてくれるのか。
真実の愛とは何かということを考えさせられる。

私がここまで大きくなるまでに、○○○○万というお金を私につぎ込んでくれた。私はそれを裏切るかのようにオウムに出家してしまった。
さんざん心配をかけているにもかかわらず、よくしてくれることに、感謝してもしつくせない思いです。


◎Gさん 40代男性 東日本

父が大病をし、その後回復しましたが、自分もその時の父と同じ年齢になり、父の労働の苦しみを理解でき、不満を持っていたことが恥ずかしく思えてきました。


◆会員の受講者

◎M・Kさん 50代女性 東日本

今回は父親に対する自分を調べてみました(前回父親が途中でしたので2回目です)。
最初なかなか集中ができず、時間があっという間にたってしまい、いくつかは思い出して調べてみても、もっと思い出したいなという中、次に進んでいきました。

親と一緒にずっと過ごしていたはずなのに、その姿を思い出せないのは、なんて自分は他の家族のことを気にしてこなかったのだろうと思いました。

中学時代まで(想起が)終わった後、先生より「紙とペンを渡すので、そこに今まであなたが自活するまでお父さんから受けた金銭の援助を全て書き出してみてください」と言われました。
出産費用から光熱費や毎日の食事代、細々と書き出していきました。

なぜか書き出す時に苦しかったです。でも一つずつ書き出していくと、お世話してもらって大人になった、育ててもらったのだろうと理解できました。
感覚的には、何となくは、その恩義を感じてはいたのですが、実際に書き出して、どれだけの日々のつながりが大変なことだったのかとわかりました。

自分にはとうていできないことだから。同じことをしようと思ってもできない、父親の像がくっきりと刻まれました。その生活をしながら子どもの成長を助けることを力一杯やっていたのだと、実感をともなって理解しました。

まだ途中なので、続きをやっていこうと思います。この後から、オウムを含めて自分がとても迷惑をかけた時間に入っていきますので。
どうもありがとうございました。


◎T・Kさん 40代男性 東日本

死んだ父親に対する自分を調べました。前回、父親に対する自分を調べたときは、父親に対する批判や不満等、自分の感情が入ってしまい、思い出すのがつら かったり、障害も多かったのですが、今回は前回よりも冷静になって、してもらったこと、してあげたこと、迷惑をかけたことを、事実としてとらえ、列挙する ことができました。

また、先生のご指導のもと、自分が大人になるまでにかかった養育費を計算したことで、仲の悪い親子だったと思っていたものの、多額の費用を働いて得た収入から割いて私を育ててくれていたことがわかりました。

仲直りをする前に父親は亡くなってしまいましたが、多くのしてもらったことを今回認めた上で、父親に手紙(※父親に宛てて出すことを想定して書く手紙)を書くことができました。

まだまだ歩み寄ることはできないのですが、今までは父親の問題点ばかりを主張することしかできなかった私が、自分の問題点にも気づき、認めた上で、父親に 対して反省を述べることができました。相手がすでに死んでいるということもあるのかもしれませんが。

ただ、前回の内観よりも苦しくなくなったので、今後も 内観して、父親とのわだかまりに決着を付け、心から感謝できるようになれたらと思っています。


◎Nさん 60代男性 東日本

子犬をもらい受けて最初の1日だけ添い寝をしたことがありました。過去形で語れば楽しいことでも、現在形では「気が気ではなかった」経験です。

この、気が気ではない思いを母親だけではなく、多くの人々にさせてきた半生を振り返り、大いに恥ずかしい思いをし、多方面に感謝の気持ちを持つことのできた1日でありました。


◎I・Kさん 40代男性 東日本

母に対する自分を調べたのが2回目でしたから、1回目よりも母を一人の人間として客観的に見ることができたのだなと思いました。

そして、母も強い人間で、いつでも僕のことをフォローして下さっていました。
本当に感謝をして、いつか恩返しをさせていただけるだろうと感じております。

たくさんの親不孝と、誤った宗教実践(オウム・アレフ)によって、自分は不幸になってしまったと感じたので、これから一歩ずつ本当の幸せに向かって歩ませていただきます。
今回参加させていただきまして、ありがとうございました。


◎M・Kさん 50代女性 東日本

今回2回目の「1日内観」で、前回と同様に、母親・父親についての自分を確かめてみました。
母親・父親ともに、その当時いつも何を考えていたのだろう?ということすら考えなかったのかもしれない。

父親に叱られたり、よく口論等したが、なぜそうなっていたかが思い出せなかった。しかし、それについて父親がつぶやいた言葉は印象的であり、現在でもよく思い出す。

親は子を注意深く見守っているが、子は特に青年期に入る時期くらいから自分のことに夢中になり、親のサポートに対しての感謝は持たなくなってしまった感がある。

私の場合は、自分が大人になって、初めて親がどれだけ大変な犠牲を払ってこのために生活していたかが見えてきた。

それと今回は、その当時の住まいやテーブルや、父や母の姿が結構すぐによみがえってきた。
特に今回気づいたことで、母親の亡くなる前一緒にいた半年間のことがある。

今まで、自分と母親と過ごした最高に素晴らしい時間だと思っていたが、それは自分が持った思いであり、自分が母親のためと思ってした食養やその他仏教の考 え方(その当時オウムには入っていなかったが、オウムの書籍は読んでいて輪廻転生的な思想であった)によって、母親と一緒に懺悔をして心を軽くしたり等していた。

これは、もともとの母親になかった考え方であり、母を思う娘の心を思って、それをさせてくれてはいたが、当然とまどいなどもあったのではないか? 迷惑をかけていたのではないか?ということに気が付いた。

私が、私が思う「良き事」に集中したことのために、最後に母親がしたかったことをできなかったり、他の人びとに対する感謝の場を奪ってしまったりしたのではないか?と思い当たった。


◎Yさん 40代男性 西日本

・今まで自分が自己中心的な生き方ばかりしてきたことを痛感しました。

・母から今までしていただいたことは、当たり前ではなく、本当に有り難いことであったとあらためて思いました。

・自分はほとんどお返しをしておらず、迷惑ばかりかけてきました。これからの人生は感謝を深めて恩返しをしていきたいと思います。


◎K・Kさん 30代女性 西日本

これまでできていたはずの感謝が全然足りなかったことを思い知らされました。
していただいたこと、してさしあげたこと、ここまではあまり苦しまずに思い出すことができましたが、迷惑をかけたことについて、なかなか思い当たらず驚きました。

感謝の前に、迷惑をかけているという実感が薄かったということだと思います。心から申し訳ないと思うことを見過ごしていた結果だと思います。

「ごめんなさい」と「ありがとう」は対にないと何事もうまく行くはずがないと思いました。
これまで、傷ついたこと、してもらえなかったこと、してほしかったことを、知らず知らず数えていたのだと思います。
してもらうことが実は当たり前ではなく、何かと比べてその差で満足したり不満を持ったりしていたことを、さらにあらためて気づかされました。

私や私の両親達は、その時の精一杯限界まで私を愛し守り大切にしてくれていました。


◎Fさん 30代男性 東日本

内観の流れは、指導員の体験談を見てイメージはしておりましたが、行ってみると、忘れていることの多さ、忘れたがっていることの多さに圧倒されました。

自分がいかに支えられ、無償の愛を受けて育ってきたのか?
父・母・祖父母と各人の時間・金銭・手間をいただきながら、何をお返ししてきたのか?
返してきたのは迷惑ばかりだったのではないか?
と考えるに至り、深く反省を致しました。

慈愛、無償の愛、慈悲と言葉はいろいろありますが、海のように広く、激流をただ静かに受ける滝壺の水面のように、私のわがまま・感情を受け止め養育してく ださった両親・祖父母に、深く感謝するとともに、私の周囲にいてくれた万物に尊敬の念と感謝の心をもって生きようと思いました。


◎Yさん 40代男性 西日本

・今回は、母について、今までの自分を調べました。

・今までしていただいたことが山ほどありますが、自分は、ほとんど当たり前のような感じで意識せずに、他のことにばかりとらわれていたことに気づきました。

・日頃から、視野を広げて、客観的に物事を見られるようにしたいと思いました。

・母から大きな愛情を与えられていることに、あらためて気づきました。ほとんど恩返しはできてていませんが、感謝して恩返しができるように、自分を変えていきたいです。


◎K・Tさん 40代女性 東日本

本日は、父親と妹に対する自分を調べました。妹については少しだけで、父親についてを中心にしました。

その中で、私は生まれてから34年と11カ月の間、父親に対して迷惑ばかりかけていたと実感しました。
死んでしまった今は、ありがとうの言葉一つもかけてあげられないと悔やまれます。

間もなくあの世へ旅だって9年です。こうして父親に対して思いを振り返る機会に時間をいただけたことに深く感謝いたします。
ありがとうございます。


◆一般の参加者

◎I・Sさん 40代男性 東日本

初めて内観を受講いたしました。

母に対して、「してもらったこと」をいろいろ想起してみたのですが、なかなか思い出すことに苦慮しました。少しずつですが思い出してみると、母だけでも、多くのことをしてもらったことに気づきました。

逆に、「してあげたこと」は少なく、自分の恩返しの不足さを痛切に感じ入りました。また、やんちゃな子どもでしたので、いろいろと迷惑をかけたことに赤面の思いです。

一人で思索することがありますが、ただ雑念に追われ、結論もなく無駄な時間を過ごすことが多いのですが、今回参加しまして、真の意味で自省するきっかけになりました。
ありがとうございました。


◎Oさん 20代男性 東日本

振り返ってみると、自分の家族の自分の生まれた環境が、すごく恵まれていることがわかりました。
特に、父に対しては、不器用ながらも自分に対して愛情をもって接していただいたのがわかりました。


◎Y・Hさん 20代男性 西日本

今回「1日内観」に初めて参加させていただきました。

今まで母と父、両親に対して、「してもらったこと」や「迷惑をかけたこと」の多さを知ることができました。
逆に「して返したこと」の少なさに気づくこともできました。

今の私は、両親に与えてしまった迷惑や、していただいたことの多さに気づき、何もして返すことのできなかったことに反省の気持ちでいっぱいです。
今後は、親にして返せることを、して返さないといけないと思っており、そのことを努力してやっていきたいと思っています。

この度は、自分の内側と両親のことを思い出すことができ、参加してよかったと心から思いました。
ありがとうございました。


◎K・Tさん 20代男性 西日本

今回の「1日内観」で、私は母と父に「してもらったこと」、「してあげたこと」、「迷惑をかけたこと」について、3年間ごとに分けて、幼少期から現在まで調べました。

そこで、私は母から、幼少の頃からたくさんの愛情を受けて育てられていたことに気がつきました。小学校の頃、学校で友達とケンカしてしまい、家に帰って母 に抱きしめられて泣いた光景がよみがえりました。

そして、父母には思春期の頃、大変な迷惑をかけてしまったと実感しました。
父母から受けた恩恵に比べ、自 分が両親にしてあげたことがすごく少ないことに気が付きました。
これから親孝行をしていきたいです。


◎Sさん 30代女性 東日本

自分が母にしてあげたことがいかに少ないか、思い知らされました。

文句もいわずやってくださったことの多さに、あらためて気づくことができました。

「してくれなかった」ことばかり記憶に積み重なり、不健全な思考に偏っていたと思います。
終わってすぐなので、まだわからない部分もありますが、数日たって何か心境の変化などがあるのでないかと感じています。
ありがとうございました。


◎M・Yさん 40代女性 東日本

初めての参加、そして初めての試みでした。「内観」という言葉も、ひかりの輪に来るようになってから知った言葉です。

生まれてから今現在まで、ほとんど振り返ることなく突っ走ってきた自分のこれまでをあらためて考え直す良い機会になりました。

おそらく「親だから(子供に)してくれて当たり前」と感謝の気持ちを持たずに暮らしていた部分が大きかったと思います。
自分は結婚せず、子供もおりませんが、ここまでこうして無事に生きてこられたのも、親、特に母親のしっかりしたサポートがあってからこそだと感じました。

食べ物の好き嫌いもなく、大きな病気もせずに生活できていることを、丈夫な体に育ててくれたことを感謝するとともに、今では逆に子供としてなるべく出来る限りのことをしてあげたいという気持ちがよりいっそう強くなりました。

「~してくれなかった」ではなく「~してもらった」と考えることが大事など、いろいろ勉強になりました。機会があれば、また次回も参加したいと思います。


◎S・Sさん 50代女性 西日本

両親のこと、いろいろ思えて良かったです。感謝したなら、ちゃんと「ありがとう」を言える人になりた
いと思います。

若い人たちがいっぱい参加したらよいと思います。


◎T・Yさん 40代男性 西日本

内側を見つめることによって、忘れていた感謝すべきことがたくさん思い出されてきて、私自身は幸せだと感じなかった18歳頃までの時期は、実は母だけでなく、父、兄、二人の姉に随分守られ、愛されていたのだと思うことができ、それだけでも心が軽くなり、感謝の念があふれて感無量でした。


◎K・Sさん 30代男性 西日本

「していただいたこと」には、命に関わることや、現在の自分の思考やあり方を形成していることが多くありました。

今の年齢になり、親孝行という行為を意識してはいましたが、幼い頃のご恩は、これから何十年かけてもお返しできることではなく、両親は一切の利益を考えずに愛情を注いでくださり、とても親孝行という行為だけではお返しできないことに気づけました。

現在も両親は健在ですが、昔から変わらず、いつも体のことを気遣ってくださっています。
いつも当たり前のように聞き流していましたが、内観をきっかけに、いつもの言葉が深い愛情から発せられていることを考えさせられました。

早く親元を離れたいという思いで、親元を離れ、進学・就職をし、忙しさや環境の変化により、両親のことを思い浮かべない日々が続きました。

しかし、私が両親を忘れている時も、両親は私の身を常に案じていたことを思い起こしました。
進学に関わる多感な学生時代に、目で見えないくらい多くの支援をしていただいたにもかかわらず、両親に対し反抗的な態度をとってしまった事が悔やまれます。

内観によって、愛されていたことを感じ、今まで両親に「もっと認めてほしい」と求めていた間違った思いを知りました。

すでに認められ、愛されていて、生まれたときから今に至るまでずっと変わらずに愛情を受けていることを感じることができました。
愛情は生まれたときからずっと受けていて、ただそれを感じることができず求めていました。

両親の体力も低下しているため、早いうちに親孝行をし、一生を通して周りの方々に喜ばれる行為をし、両親からいただいた愛情の恩返しをします。


◎Eさん 30代男性 東日本

「1日内観」を想像すると、そんなに長い時間、部屋に入っていられるのか、とても不安でした。
しかし、始まってしまうと、想像とは全く違う心の状態を体験しました。

過去の出来事をじっくりと眺められる心の状態でした。

普段の生活でこのように過去をじっくり冷静に眺める機会を作るのは、容易ではないと思いました。
また参加したいです。


◎I・Nさん 30代男性 東日本 一般(アレフ体験者)

初めて1日内観をしました。今回は母に対して行いました。

幼稚園の頃で、してあげたことが出てこないのは仕方ないにしても、それ以降も大してしてあげたことは思い出せませんでした。
育てる方は多くの苦労をしているはずだけど、受け取る側は忘れてしまっているというのは、愕然とするところです。

せめて、これからは何かしてあげられる機会があれば、お返しをして、過去の苦労や私の無理解などに対して報いたいと思います。


◎H・Gさん 40代男性 東日本

過去から現在へとさかのぼるやり方が、即現実の人間関係の改善につながっていくと感じました。

今後、家族の中でのわだかまりを「していただいた、迷惑をかけた」などの、今まで気づけなかったたくさんの善意と慈愛を再認識することで、なくしていければよいと思います。特に家族が存命なら、なおのこと。


●~2014年10月の内観の感想文
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◆スタッフの感想

◎田渕智子 50代女性 西日本

久しぶりに受けさせていただきました。母について行いましたが、以前よりあまり思い出せなかったような気がします。

ただ、母の苦労などが思い出されて大変だっただろうと申し訳なく思いました。自分が親不孝しているのではないかと思い、悲しくなってきました。

これからはできるだけ親孝行していきたいと思いました。ありがとうございました。

◎MTさん 60代女性 西日本

人間に生まれながらも、愛とか、思いやり、感謝が本当にわかるまでは、それぞれ違うのだと思いました。

恵まれた環境にいながら、不平・不満を持っていたら、喜びには受け取れなくて、もったいないと思いました。

早くそれがわかっていたら、もっと優しく主人に接してあげられていたけど、最初の出会いから心が通じないまま、時が経ちました。

けんかはしなくても、心の隙間を埋めることができず、申し訳なかったと思いました。

「足るを知る」どおり、真面目さを喜び、心を込めて尽くしていたら、お互いが幸せであったのに、気づけませんでした。

加齢によって、徐々に愛、感謝、思いやりの大切さが、理解できつつあります。

言葉のウラに優しいヴァイブレーションを感じた時、私も、そのようにならなくてはと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 

◆会員の受講者の感想

◎JTさん 30代男性 西日本
「1日内観」は2回目なのですが、やっぱり内観は回を重ねるごとに、深く自分の事が調べられました。

初歩的な達成ではありますが、内観中は一切寝ませんでしたし、1回目よりも楽しんで昔の自分を調べることができました。

今回は父とおばあちゃんに対する自分を調べましたが、特におばあちゃんに対する自分を調べている時が、すごく辛かったです。今までおばあちゃんの存在を忘れて普通に生活していましたが、こんなに偉大で寛大なおばあちゃんがいたことを再認識できたのは、とても良かったです。

それと同時におばあちゃんに対する今までの行いが、ひどすぎて、思い出してそのことを口にするのが、とても言いづらかったです。

おばあちゃん、ホントにごめんなさい!

先生、本日はお忙しい中、内観をご指導くださいまして、ありがとうございました。

先生ご自身のエピソード、お母さんに朝の起こし方について文句を言っていたお話が、自分とおばあちゃんと一緒で、とても笑えました。

◎Bさん 30代女性 西日本

今回初めて「1日内観」を受けたのですが、幼い頃から今までどうやって人生を歩んできたかということを痛感できました。

振り返ることで心を浄化していただいたみたいでもあります。

今後もまたご機会があれば受けさせてもらいたいです。

◎Cさん 40代男性 会員 西日本

今まで親孝行の自覚のためや親子の絆の再確認などの感情的な側面が大切だと思っていたが、今回は事実を俯瞰して見ることを意識できた。

よって、幼少期の曖昧な記憶の部分から現在に近づくにつれて意識がクリアとなり、現実的な今後の在り方のために必要な回顧の営みとして自分を調べることになった。

また対象は母であっても、同時に周囲の人物のことも事実として想起したことで、自分と母という対(つい)でなく、家族の歴史を考える時間となりました。最後に、初めておばについて内観したことで、家族史のふくらみを感じることができたことはよかったです。

◎KM 50代女性 会員 東日本

今回は4回目で、父親に対しての自分を調べました。
前回の続きで、高校卒業後、父親のもとを離れてからです。

離れてからなので、思い出すことが少なかった中で、その一緒に居た時、また、オウム真理教に出家していた時の父親とのことを思い出しました。

一緒に暮らしていた時に愛情を受けていた私は、その後、父親が亡くなるまで、そのお返しを全くできなかったばかりか、多大な苦しみを与えていたということに気づき、非常に辛かったです。

オウム真理教に出家した後、オウム事件が起こり、家族に連絡をとらなかった間、父親の不安と苦しみは途方もないものだっただろうと、今回じっくり見つめる中で、実感しました。

そして、その苦しみを払拭できないまま亡くなったであろう父に対して、私は悔やむ心をずっと持っていました。

しかし、親は子をどこまでも心配するし、子に幸福になってほしいものなのだと強く思いました。
先生より、父に対して伝えたい事をと、手紙を書き、また、その返事を想定して書くことにより、その悔いの心が少し落ち着いてきました。

次に向かって心を動かすことができそうです。ありがとうございました。
日々少しずつ内観を続けていこうと思います。

◎KI 40代男性 会員 東日本

今回も参加させていただいて、ありがとうございます。
短い時間でしたが、とても集中が出来て気持ちよいです。

父親についての2回目となりましたが、父母、妹には、いつも心配をかけてしまっていたと分かりましたし、自分の人生は普通じゃないとも理解しました。

とても分かりづらい生き方となってしまったために、家族や友人、知人に不安を感じさせたかもしれないなと深い反省をしました。

現在は少しまともだなとも感じておりますが、亡き父と、距離のある母に感謝をして、これからもしっかり生きていこうと思います。

先生ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。

一般の受講者の感想

◎Aさん 20代男性 西日本

丸半日以上、屏風の中に座り、記憶を思い出しているという作業でしたが、不思議と「もう飽きた」「何かしたい」との思いは少なくて、とても落ち着いて「調べる作業」ができたことでした。

「もう痛いほど分かったから」と私の心が私の心に言うことは、「あんたは、ずっと被害者のままでいるだけで、何一つ与えることをしていなかった。」ということ。

それでは幸せを感じることは、とうていできませんよね(笑)。

されてきた嫌なことは許して、向こうが受け取ろうが受け取るまいが、何より「自分の幸せのために」全力で親孝行したいという気持ちになることができました。

今まで26年、親を憎んでどうしても好きになれないというネックに思っていたことが、今日の内観という機会を与えていただいたことによって、生まれて初めて、心から「何かしなければ」「何かしたい」と、押しつけられるような義務でもなく、自分の幸せのために思えるようになりました。

ずっと向き合いたいと思いながら、恐くてできなかった機会を与えてくださって、心より感謝しています。

◎ESさん 30代女性 西日本

初めて参加させていただきました。普段やったことのない母とのことを幼少の頃から振り返るのは、不思議な感覚でした。

今だからわかる母の気持ちや思いが伝わってきて、本当にかけがえのない存在だと思います。

また、母にやってあげたことがこんなに少なかったということは、大きな反省でした。

今まで当たり前のように愛情を受けてきましたが、これから親孝行して返していきたいです。
これからすぐにできることも、すぐに思いつきました。
早く喜ぶ顔が見たいと思います。

◎JA 40代男性 西日本

率直に書かせていただきます。このような形ではありませんが、内観というようなことを自分はしていたと思います。

自分自身のことを見つめなくてはいけないことがあり、自分が迷惑をかけてきたことをよく振り返りました。

でも母親のしてくれたことを思い返したことはなく、なかなか出てこないことに驚きました。
そして、自分がしてあげたことの少なさにも気づきました。

また、ここまで考えたことがなかったので、ラクではありませんでした。今日の1日内観では、感情や情動というものではなく、事実を思い出す、見つめるという点で、客観的であり、科学的でもあるように思えましたので、ますます宗教的なことではないという、そんな感じを受けました。

◎SKさん 30代男性 東日本

初めての体験でしたので不安な面もありましたが、丁寧な指導のおかげで、良い体験ができました。
幼児期の事はとても思い出すのに苦労しました。もうほとんど記憶の外にあり、思い出す機会もなかったので。

今回は母親に対する事でしたが、「して返した事」がほとんどありませんでした。

「してもらった事」がほとんどで、わかってはいましたが、あらためて自分はわがままな人間でした。

母親に対しては、いつも口論になり、嫌悪感を抱いていましたが、内観を終えて妙な気分になりました。して返した事がほとんどないのに口論できる立場なのかな?とかです。

◎SOさん 20代男性 東日本

なかなか思い出す作業がうまくいかず、思い出そう、思い出そうと考えている間に、時間があっという間に過ぎてしまいました。

母に関しては、してもらった事、迷惑をかけた事を思い出すことが多く、罪悪感のような気持ちが出てくることがありました。

してあげた事が全くないにもかかわらず、その反面、してもらった事の多さと愛情を感じました。
次に母に会った時には、少し見る目が変わるというか、新鮮な目で見れる気がしました。


●~2016年2月の内観の感想文
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◎TMさん 60代 西日本

母親に対する自分の2回目の内観をさせていただき、ありがとうございました。
小さい時に、一番お世話(ご迷惑)をかけたことはよくわかりました。 お料理を作ったり、洗たくをしてもらったりしたのは、少ししか思い出せなくて、お手伝いをしたことを沢山思い出しました。
母親の優しかったのは、とても有り難かったです。その子の性格に応じた育て方は、とても大切だというのを学んで良かったです。それによって自分がより頑張れたのだと思います。
心から母に今回お礼を言いました。

◎男性会員 西日本


いつもながら、してもらっている事に比べてしてあげている事が少ないことが、よくわかりました。
死んでからも父は私に多くの事を気付かせてくれました。
私も父のような老人になることを目標にしようと思いました。

◎Mさん 50代 西日本

今回は自宅では初めての内観でしたが、先生から区切りごとに連絡が入るので、ある程度の緊張感のもと、会場と大差なく内観をすることが出来たと思います(※会場にいる先生から電話で内観面接を定期的に受けた)。
この度は、祖父母と弟に対しての内観でした。 祖父母とは同居ではなかったので、子供時代の頃はともかく 成人してからは接する時間も少ないせいか、ほとんど記憶なく、思い出す事が出来ませんでした。
また、父母の内観の時と同様にして頂くこと事ばかりで、してかえす事が父母以上に何もない事に、気がつかされました。祖父母には、何の恩返しも出来ませんでした。
また、祖父母の亡くなった年齢や自分が何歳頃に亡くなったのかも 思い出せませんでした。これから祖父母の亡くなった年齢を調べてみたいと思いました。 また、弟に対しての内観は、幼少のころから現在まで、たくさんの事を思い出す事が出来、親とは違った必要不可欠な存在だと改めて気がつかせて頂きました。 この度はこのような機会を与えてくださり、ありがとうごいざいました。

◎Kさん 20代 西日本

今の自分のほとんどは、与えられたもので出来ているなと実感した。 しかも、与えられたものは予想以上に大きく、自分が与えたものとなると、ほとんどゼロに近い。
両親という二人の人間が、それぞれ父親・母親という役割を引き受けてくれていることに感謝したい。
二人とも生まれながらに父親・母親だったわけではなく、人生のどこかの時点で決断し、覚悟を決めて、自分を捨てて、私を育ててくれたのだと思う。
前述のようなことに気づいた自分は、今後何をしていくべきなのか考えていきたい。

◎Oさん 30代 西日本

父のことについて、独立後の金銭をめぐる争いでギクシャクした関係がありましたが、前回から受けた内観の効果もあって、修復が出来てきました。
その矢先に病気で倒れたので、手続や出費で苦しい思いをしましたが、以前よりもすんなりと行えるようになったので、今回も受けて良かったです。

◎KMさん 30代 西日本

「自分」と「誰か」の関係を見つめるということは、自分の人生をも純粋に顧みることなのだ、と思いました。 過去の出来事を今振り返ると、客観的に物事が見られ、家族はもちろん、自分を、より思いやり深く新たな視点から考えることができたのは、ありがたかったです。
少し、自分と仲直りできた気がしました。 そして、いかに日常で「静かに心を見つめること」を実行していないか、外界の情報に心を奪われているか、も痛感しました......。自分の内側を振り返るのがしんどくて、他のことを考えてしまったりして、我が身の静けさの欠如を実感しました。やはり一人で内観はできないな、と......。
とても貴重な体験ができました。心より感謝致します。
今日の体験とともに、日々の静けさを大切にしたいと心から思っています。

◎IHさん 30代 西日本

周りとの接触を避けて内観を行うのは約1年ぶりでした。 日常行う日常内観と異なり、独特の感じがあることを再確認させていただきました。
今回は母に対しての自分を調べましたが、自分にとって驚きだったのは、して返したことがほとんど出て来なかったこと、たまにラーメンなど作ったと思うのですが、はっきりとした情景をともなって思い出せたのはごくわずかでした。裏を返せば、それだけ、していなかったのかもしれません。
迷惑をかけないよう暮らすのは大事だと思いますが、きちんと周りに返せるよう気を付けようと思いました。

◎HIさん 40代 西日本

長い間、父親に対してあった嫌悪する出来事が、内観をしてみると、すっかり客観視できる事象になっていたと気付く事ができました。一回の嫌悪が、ずっと影響をおよぼしていたと、はっきりと自覚することもできました。
また、父親のコミュニケーションは愛情が不足していると思っていましたが、自分の人生の長い間、金銭的に支えてくれていたということにも思い至りました。何ひとつ恩着せがましいことを言わず、当然の事として言葉にしなかったために、内観をするまで気付くことができなかったのです。
息子であったからこそしてくれた、これこそが愛情だったとはっきり理解する事ができました。
父はまだ存命なので、まだ関係を正す機会のあることを感謝しています。

◎IAさん 40代 西日本

今まで、自分が余計なことと思っていたことも、してもらったことで、自分がして返したと思っていたことも、してもらったことだったと気づきました。
結局してもらったことばかりで、今、自分ができている、やっていると思っていることも、思い返せば、母にしてもらったことがあったからだと思いました。
母に対して抱いていた不満が、すべて自分自身に当てはまることで、自分がやってない、できてないことでした。 今まで、辛抱強く育ててもらい、受け入れて、話を聞いてもらい、いつも気にかけて見ていてくれたことをお手本に、母や、周りの方へ返していきたいです。
また、日々内観をしていこうと思います。心が落ち着きました。 内観を始める前の先生の説明を聞いて、事実を見るということが、どういうことかわかりました。 今まで事実をありのまま受けとめていませんでした。
この違いを知れたことは、とても大きいです。気をつけます!  本当に、ありがとうございました。

◎SMさん 40代 西日本

きちんと仕切られた空間で、ゆっくりと、またじっくりと自分と向き合うことができました。 自分が生まれてから、何年かに区切って見つめる事で、丁寧な観察ができたと思います。
また、対象を、自分の身近な一人(父、母)にしぼって見れたので、より深く考えることができました。
普段見すごしていた事に気付くきっかけとなりました。

◎Mさん 40代 東日本

以前はこどもの頃を思い出すことさえ大変だったが、今回は、こどもの頃住んでいた場所にいた感覚になり、懐かしさで涙が出てきた。
また貧乏だった頃、兄弟3人も養って大変だっただろう。そう思うと、あらゆる至らなさは仕方がなかったと思えた。

◎Sさん 40代 東日本

なかなか過去を振り返ったり、親との関係について考えたりすることはなかったので、貴重な機会となりました。また、意識を自分の内側に向けられるような空間というのもなかなかないため、心を静めるという貴重な体験ができたと思います。
成果としては、親への感謝の気持ちの不足、自分が親にあまり恩返しができていないことに気付かされました。 ありがとうございました。また参加したいです。

◎H・Mさん 40代 東日本

今回初めて内観に参加させていただき、本当に良かったと思います。 幼い頃の記憶が、なかなか思い出せず、不安になりましたが、一つの出来事を思い出すことで少しずつ芋づる式に思い出すことができました。 「していただいたこと」に対して「してあげたこと」がほとんどなく、自分のことばかり考えて成長してきたことに気付きました。
今回は、母親と父親について自分を調べました。母親は他界しているので、父親にはこれから母親の分まで恩返ししていきたいと思います。 また機会がありましたら参加させていただきたいと思います。 本日はありがとうございました。

◎Nさん 40代 東日本

初めての(内観)を体験しましたが、思っていた以上に難しかったです。 特に幼少期~20歳までの期間は、親元で生活していたはずなのに、思い出せる事が少なく、自分の頭の中から、どうにかして思い出せる事はないかなあ~、と、いろんな所から記憶を掘り起こしていく感じでした。やってもらえることが当たり前と思っていたからかもしれません。
でも、その中でも、思いもよらない事が思い出されたのもあり、「内観」という体験をしなければ、恐らく一生思い出すことはなかっただろうな、と感じるものもありました。 もっと長い時間、取り組むことができれば、さらにいろんな思い出や、新たな感じ方が得られるのかもしれない気がしました。
1日の「内観」でしたが、先生の導入前のお話もあったことで、自然と内観に入りやすく、貴重な体験をさせていただきました。 今回は「母親」に対しての自分の内観でしたが、やる前は育ててもらって当たり前の感じが、やはりどこかにあったように思いますが、「母親」という一人の人間の人生という立場に立って物事を見ることができたのは、本当にうれしいというか、ありがたい体験でした。
母親に対する見方(良い意味で)が、少し変わった気がします。 このような機会を設けていただいてありがとうございました。

◎Hさん 50代 東日本


2回目の1日内観に参加しました。 前回(1回目)は、(若い頃から、何らかのわだかまりがあった)母に対する自分の想いを調査することで、自分の思い込みによる誤解もあったことに気づく中、1年前思いもかけない母の認知症騒ぎで、1回目の内観が大いに役立ったことを思い出します。
母の認知症にともなう居室環境の変化は、しばらくの間疎遠だった家族のつながりを復活させたことも、弟と二人で、いろいろ母の昔の思い出を語り合えたことが大きかったような気がします。
ありがとうございました。また、何かの際、受けさせていただきたいと思います。

◎T・Cさん 30代 東日本

父についての内観をした。 父には色々な事をしてもらってきたが、父に対してもっとねぎらったり、もっと会話をできるようにすればよかったと思った。 恩返しができるようにしたい。

◎N・Tさん 60代 東日本

身辺の意外にスッキリしている状態は、周囲の人々の多くの努力の賜物であり、誰か一人でも手抜きをしていたらこうはならなかったと気付きました。

◎Mさん 50代 東日本

今回は、祖父、祖母、兄弟についての内観をしました。 気がついたことは、自分は、ほとんど自分に対してだけの関心で子供時代を過ごしており、おじいさんやおばあさんの人生への関心が薄かったのだなということです。
おばあさんが老い、動けなくなり、人生を終える、その大変な時には、一生懸命におばあさんのことを考え、身の世話をする。しかし、その時のおばあさんの心がいかばかりであるかまで、心を慮ることができなかった。 まして、元気な時などは、祖母や祖父に、世話を受けることが当たり前で、二人がどんな人生を歩んでいたかには、全く関心がいかなかった。残念なことをしたと思います。
それから、家族のそれぞれから、愛情を受けて育てていただいたことに気がつきました。父母は懸命に働いて、身を削って、育てて下さり、祖父は、家族のために、自家野菜や果物、米などをつくり、祖母は、ずっと子供に寄り添っていてくれました。皆に大変な愛情を持って育てられ、大きくなったことを確認できました。 機会があればもっと長期の内観を経験してみたいです。


●~2016年10月の内観の感想文
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●IKさん 50代 東日本

 初めて参加させていただき、緊張しました。でも、丁寧な説明をいただき、内観を体験でき、たいへん勉強になりました。
 3つの質問(①していただいたこと、②して差し上げたこと、③ご迷惑をおかけしたこと)に対して、「具体的に」「事実のみ」をお答えしていく作業は初めてのことで、色々と考えたり迷ったりでした。
 でも、今回は母についての自分をよく考え、母の自分に対する思い(愛情や様々)について気づくことができました。
 「客観的に自分を見る」ことは、自分にとって大切だと思いました。日常のことも気づけるようになれたらと思います。
 遠方までご足労いただいた先生、ご指導員様に感謝申し上げます。

●GYさん 40代 東日本

 今回は母に対しての自分の内観を行いました。
 今までにも何度か自分なりに試みたのですが、全くと言っていいほどに成果が上がらずでしたので、今回も母に対して特に「していただいたこと」などあるはずがないし、思い出すなんて不可能だと思っていました。
 けれど先生のお話を聴いて、心を落ち着けて、ゆっくりと母のことを考えてみたら、少ないながらも、いろいろなことを思い出しました。
 母から嫌われていたとずっと思っていましたが、こんなにもたくさんのことをしてもらっていたんだと思えた時には、涙が出ていました。
 今日の内観は、中学生(の時の自分に対する内観)で終わってしまいましたが、この後の年代については以前と違ってきちんと向き合っていけると思います。
 まだまだ父や兄に対しての内観には届きませんが、焦らずにじっくりと思い出していきたいです。そして、その時には、大嫌いだった家族が大好きに変わっているように思います。
 短時間でしたがとても素晴らしい体験ができました。ありがとうございました。

●TMさん 60代 西日本

 小さい3歳頃のわがままな私を、片道4Km以上の砂利道を、背負ったり歩かせたりして、医者に通院させてくれた母親のありがたさに気づきました。
 医者嫌いの私を先生の前に座らせるのも大変だったと思います。その苦労を忘れて「あなたは良い子だね!」と言ってくれた母に、良い子にならなきゃと思いました。もし悪い子だねと言われていたら、私はふてくされていたかもしれません。
 母親は、病気であっても苦しみを人に見せず、いつも優しい人でした。母親の愛は形には見えないけれど、広くていつも安心感を与えてくれていました。精一杯私のことを受け入れてくれて、それを見習わなくてはと思っています。

●Kさん 50代女性 西日本

 今の主人の現状を受け止めることができるきっかけとなりました。認めることで進んでいけることを、非常に丁寧に優しく導入してくださいました。
 自分を卑下することなく、認めることができて、強くなれます。娘に対しても、もっと深く考える必要があるし、大切に娘の立場に立って感じてあげようと思いました。
 自分の負の部分を見ると、卑屈になってしまいがちですが、今回内観をしてみて、上手な指導のもとで行うと、覚悟と強さにつなげられるんだなと実感しました。
 妙にすっきりした感覚でいます。機会があればまた参加したいです。

●Kさん 40代男性 西日本

 初めて内観に参加しました。母にしてもらったことを思い出していくと、あまりにも膨大で驚きました。
 感謝です。

●Iさん 50代男性 東日本

 母を亡くして18年になります。「1日内観」を通じて、忘れていた記憶がいくつも出てきました。自分から母にしてあげたことに比べ、してもらったことの多さに気が付きました。何一つ親孝行らしいこともしてあげられませんでしたが、もし今、目の前に母がいれば、思い切り親孝行したい気持ちでいっぱいです。
 現在◎◎歳になる娘は、◎歳で母親を亡くし、私が男手一つで育ててきました。娘は一人で抱えきれない程ハンディを持っています。
 ◎◎◎◎、◎◎◎◎、◎◎◎◎◎、◎◎◎◎◎◎◎(※注:原文は具体的な病名)。それに母親がいないということ。しかし私にとっては、かけがえのない宝物です。娘が精一杯生きている姿が私の生き甲斐です。普段あまり意識しないこれらのことに気づかせてもらえたのも、「1日内観」のおかげです。
 私にはまだ、娘が将来生きていく道筋をつけてあげるという大きな仕事が残っています。内観を通じて、よしやるぞという元気が出てきました。

●YMさん 50代 西日本

 今回、母親についての自分に対する2回目の内観を行いました。1回目の時は感情がたくさん出ましたが、今回は落ち着いて冷静にできました。1回目をやっているため、心の整理がついてきたからです。
 冷静に自分と母親の関係というものを見ると、自分にとって様々な意味で大変良い関係の人であったと思います。
 今ここにこういう自分として存在しているという事実に、母親の役割・存在は、思った以上に大きかったのだなと思いました。
 兄については、◎つ違いであまり仲良くなかったので、あまり思い出せませんでしたが、兄に対して自分がほとんど何もしてあげていないことにはっきり気づき、愕然としました。兄に対して冷たい自分を発見しました。残りの人生で兄とどう関わることができるのか、しっかり考える必要があると思います。

●IAさん 40代 西日本

 今回は2回目の内観ですが、1回目と同じく、自分の中の悪い印象の過去の記憶がなくなり、受け止め方が変わりました。
 父を嫌っていることが長年の悩みで、どうしても解消できませんでしたが、私の父への印象が自分の思い上がりであって、今まで父に支えられたことに比べて、自分は足下にも及ばないと思いました。
 何だか肩の力が抜けた感じで、これからは、もっと楽に父と接していけると思います。なぜ父を嫌っていたのか、嫌っていたところが自分を育てるために生じたものだったことがわかり、スッキリしました。

●KMさん 40代 西日本

 2回目の内観です。いつもありがとうございます。
 前回は関係が良好な母との関係を調べたので、いろんな記憶をすらすら思い出せたのですが、今回は関係が良いとはいえない家族とのことを観て行ったため、思い出すのが難しかったり、記憶が飛んでいたりして大変苦心しました。
 昔のことだと水に流していたつもりの出来事を、いまだに昨日のことのように怒っている自分に気づいたり、「して差し上げたこと」のつもりでも、実は自分のことしか考えていなかったり、「していただいたこと」を覚えていなかったり、相手に対して思いやりを欠いていたり、とことん己の未熟さと自己中心な考えをしていた事実を思い知りました。関係が悪かったのは、自分自身の冷たい心が原因だったのかも......と感じています。貴重な気づきをありがとうございました。

●Mさん 50代 東日本

 今回は、「嘘と盗み」に対しての自分を各年代で調べました(※注:内観のメニューの一つとして、自分の過去の「嘘と盗み」について調べることがあります)。
 小さい頃から高校生までの親の元で生きていたときは、どんなに守られて幸せな時間を与えてもらっていたのだろう。その年代の自分を調べながらも、その後親元を離れてからの嘘と盗みのことが思い浮かんで恐ろしかった。
 高校生までの自分はシンプルに目の前の事をできていたせいか、大きな嘘や盗みはほとんどなかった。その後、自分一人で生活するようになり、嘘も多くなる。
 オウム真理教にいた時は、嘘をつき人にヨガを教え、オウムに入った人の人生も奪ってしまった。親のお金を盗んででもオウムにお布施するという人の手助けもし、自分も親や夫のお金をたくさん取ってオウムに布施した。夫や知人の仕事を、人生を奪い、子どもの基本的生活を奪ってしまった。(中略)そういう事が今回一連(の内観で)で通してみて明確になった。
 (中略)
 周りの身近だった人々。過ちを注意してくれた人がいたし、ものすごく迷惑をかけてきた人もたくさんいる。本当に申し訳なかったし、育てて見守ってくださり感謝しています。

●Sさん 20代 東日本

 10時間という長い時間(の内観)でしたが、早く感じました。面接者は、私の内観した内容について否定も肯定もしないので、安心して話せました。
 時間軸にそって進めていくので内容がまとまりやすく、終わった際にはとてもすっきりとした感じがしました。

●ISさん 40代 東日本

 母に対する自分について1日調べさせていただきました。母はいつもそんなに近くにいる存在ではなかったのですが、いつの時も近寄りすぎず、遠くからそっと見守り、時には手を貸してくれたりしていたことが、どんなに多かったことかを気づかされました。
 私はずっと母に守っていただいてきました。いつも私の気持ちを尊重してくれて、私が生きやすいように、そして言葉を選びながら私を導いてくれていたことを感じました。
 また、いつも下手に出ている母に対して見下している自分がいたとも感じましたが、母の愛、心はとてつもなく大きなもので、私はずーっと包まれていたんだと思うと、本当に感謝せずにはいられません。
 まだまだ今日思い出したことの何万倍のことをしていただいていると思うので、また思いを馳せてみようと思います。
 父や他の人に対しての自分についてもやってみたいです。
 今日はありがとうございました。