鈴木邦男氏 (思想家・著述家)
■鈴木邦男氏(思想家、著述家)
上祐さんは、あれだけの事件に遭遇し、その後も贖罪を背負いながら必死に生きている。
その姿には心打たれるものがある(中略)。
「ひかりの輪」のHPを見せてもらったが、凄い。充実している。
これを見ただけで、上祐さんの考えが分かるし、ヨガも出来る。又、「聖地巡礼」も出来る。
ヨガや、仏教の素晴らしい点は、どんどん取り入れて、修行している。
完全に麻原色は脱却している。
オウムの時なら、「他の宗教はニセモノだ!」と言われ、神社やお寺に行くなんて考えもつかなかった。(中略)
でも、逮捕され、苦しみ、地獄を見たのだろう。
大きく脱皮していた。
実にバランス感覚のある人になっていた。
誠実だと思った。
過去のことも謝罪し、反省し、そして今も自分を戒めている。
謙虚な宗教家だと思った。
凄い体験をした。修行もした。
「世界史的大事件」を体験したのだ。
その中で知ったことも多い。
何が間違いで、何が正しいかも知った。
優秀な人だし、「宗教」として、大きくするノウハウも知ってるだろう。
「宗教家」として大成する道も知っているだろう。
しかし、それを敢えてやらない。
自分が傲慢にならないように自戒している。
宗教家として厳しく戒めている。
これはなかなか出来ないことだと思った。
そこまで自分を責めなくてもいいだろう、と私などは思った。
もしかしたら、一般の宗教という概念を超えたものを目指しているのかもしれない。
そんな感じがした。
(鈴木氏のサイトより)
◎2012年10月8日 鈴木邦男氏と公開対談
「鈴木邦男ゼミin西宮」第13回「オウム事件17年目の真実と意味」にゲスト出演
■『終わらないオウム』〈上祐史浩・鈴木邦男・徐裕行著:田原総一朗解説〉
(鹿砦社:2013年5月30日刊行)
●『錯乱の時代を生き抜く思想、未来を切り拓く言葉--鈴木邦男ゼミin西宮 報告集vol.3』(鹿砦社)
〈鈴木邦男×上祐史浩〉